簡単な予想をやってみよう

 

ボートレースにおいて、結果や展開を予想する…

これが100%出来たらそりゃ苦労しないよ!今ごろ蔵が建ってるよ!という所なんですが、ボートレース未経験者や始めたばかりの人がいきなり出走表をポンと渡されて「まあ頑張れ」って言われても当てられるはずがありません。当然です。当たらなくて嫌になってやめちゃいます。

ということで「勝ちそうな人をどう予想するか」の取っ掛かりの部分を解説しましょう。出走表さえあればある程度は予想が立つものですよ。

 

勝率で買う

基本中の基本なのですが、出走表の選手名の右側の方には勝率が書いてあります。

この勝率がざっくり「3着までに入る信頼度」だと思って下さい。この勝率が高い人達を組み合わせた舟券が「本命」というわけですね。的中率は高くなりますが、本命路線なので配当も安くなりがち。でも一番単純に買い目を決めるならこの勝率からです。

上記の例で行けば6人の中では1号艇と3号艇の勝率が高めですね。だから1-3とか3-1とか、そういう組み合わせの舟券が売れるわけです。

 

おまけ:勝率ってどうやって決めてんの?

ボートレースの選手は着順に応じて「勝ち点」が与えられます。1着が10点、2着が8点、3着が6点…という風に。それを出走数で割ったものが勝率です。(特別なレースであれば1着が11点や12点の場合もあります)

勝率が5~6点くらいであれば「2~3着が多いのかな」6~7点であれば「かなり信頼できる、2着以上で買えるね」7~8点であれば「もう1着か2着ばっかりでたまに3着じゃないの」…というような雰囲気になるわけです。(かなりアバウトですよ)

そして勝率には全国勝率や当地勝率などがあります。ボートレーサーは全国24場をグルグル回っていますので、直近がどんな勝率なのかは結構大事ですね。やたら特定の場だけ強い選手もいます。その場合は当地勝率に表れるわけですね。両方高ければ文句なしに買える!ということです。

 

コースで買う

ボートレースは一番内側を走る1コースが最も有利です。細かな例外はあれど、1コースの艇が真っ先に1マークを回って他の挺を引き離して勝つと「逃げ」という決まり手になるのですが、これが王道と言われています。

ボートレースにおいては、勝率が低い選手でも1号艇であれば逃げを決めてしまう事がしょっちゅうあるのです。

上記の例で言えば勝率的に4号艇が勝ちそうなものですが、同じタイミングのスタートを1号艇が決めた場合には4号艇が追いつく事が出来ず、そのまま1号艇が逃げてしまって勝ってしまう事があるわけですね。

4号艇にしてみれば2号艇と3号艇をかわして、更に1号艇に追いついて抜き去らなければなりません。1着になるための障害が1号艇に比べてコース2つ分も多いわけです。1号艇にとって見れば自分の前は無人の荒野ですから誰にも邪魔されず気分良く走れるというものです。

これはちょっと極端な例ですが、1号艇と6号艇のターンマークまでの距離を見てみましょう。あまりにも違いすぎます。

そして舟が走った後には白い「引き波」が立ちます。これは水をスクリューがかき回すことによって起こっており、空気が混ざるなど非常に不安定な状態のため「減速ゾーン」だと思って下さい。1号艇の後ろの挺はこの減速ゾーンを乗り越えて行かなければならないわけです。

というわけでボートレースは1コースに近ければ近いほど有利ということになるのですね。なのでコース的に不利な6号艇が3着までに絡んだレースは配当が高くなりがちです。

「わからない時は内側から買う」というセオリーでした。

 

調子で買う

出走表には「今節の成績がどうなのか」もバッチリ全部書いてあります。誰を買っていいかよくわからないけど、今節で調子のいい選手なら舟券には絡んでくれるんじゃないか、という読み方ですね。

一応、成績欄の読み方ですが○で囲んだ部分がスタート時のコースです。その左にある数字が着順、右にある2桁の数字がスタートタイミングです。

超ざっくりとですが、00~10なら素晴らしいスタートです。10~15なら良いスタート、15~20はちょっと遅れ気味、20~30は結構遅い…という感じです。ただし天候(風速など)にも左右されますし、そういう場合には全員が25~35のスタートみたいな場合もあります。

上記の例では選手が1着~3着に絡んだ所を囲んでみました。2号艇は2日目に2着3着、3日目に2着を取っていますね…3号艇は1日目は1着、2日目に2着と3着、3日目は4着と3着と中々悪くないです。その後は少し崩れていますが…という感じで見ていくと、この6人の中で5日間のうちに舟券に絡んだのは2~5号艇だけだということがわかります。

特に2~4号艇までが調子良さそうですね。じゃあその組み合わせで買えば当たるんじゃないかな??という予想が出来ます。

もちろん、勝率が高い選手はこの着順もいい数字を取りがちですが、勝率が高いはずなのに今節は3着に1回も絡んでないな??という時には敢えて外して高配当を狙うという大穴狙いの方法もあるわけですね。

 

予想屋さんに頼る

もー本当にわからん!誰か!教えて!プロ!プロって居ないの??…いるんです。

全国各地のボートレース場にはきちんとその場で専属の予想屋さんがおり、自分専用のブースを構えています。これから始まるレースの予想を100円で売ってくれるのが予想屋さんです。

こんな感じのブースがあって展示航走が終わってレース発売開始直後から「さあ穴レースだよー!特報だよーー!」とか「ここは穴から勝負!1枚買ってみな!」とか、複数の予想屋さんが一斉に「ウチの予想を買ってみてよ!」とアピールを始めるわけです。解説を途中までやってくれて、じゃあ結果的にどれが来るの…?と引きつけて予想を売るのがこのお仕事。

予想を買う時にはどうすれば良いかですが、このブースの机の上に100円玉をパシっと置いて下さい。すると小さな紙切れをクシャっと渡してくれて、そこにレースの予想が書いてあります。

こんな感じで、予想屋さんによって書き方や印刷の方法は結構違うのですが同じような大きさの小さい紙を渡してくれます。

この例では2連単で1-4/4-1と1-3、そして3連単なら1-4-256と1-3-256という6通りがオススメだよ、というわけです。あくまで予想なので外れても恨みっこなしですよ。