#22 ボートレース福岡

 

行く

ボートレース福岡は九州最大の都市である福岡市、その中心部に位置する繁華街「天神」の海側に位置しており、交通の便としては全国でも最強クラスです。

まず空路としては当然ながら福岡空港が最寄りとなり、そこから地下鉄空港線で11分程となっています。これもまた近いですね。

天神駅からの近さとしては、徒歩で10分程度でしょうか。なのでボートレース福岡には無料送迎バスがありません。

天神駅で降りたらまず東1a出口に向かいます。地下街がちょっと広いので土地勘が無いままに出口を間違えると面倒な事になりますので、どちらに向かうのかは要チェックです。

地下街は北から南に向かって1番街~12番街までのブロックに分かれています。ボートレース福岡は駅の北側に位置しているので1番街に向かっていくことになります。

ちょっと困るのが、構内マップが「南が上」になっているものがあるんですよね。あまりアテにできません。

天井にガイドがあるのですが「地下鉄七隈線と真逆に歩く」事を心がければ大丈夫です。1番街に向かっていった突き当りの階段が東1a出口です

1a出口を出た所は四つ角になっているので、地上に出てもどちらに行ってよいかわからない場合があります。その場合はKBCの電波塔を目指しましょう。

KBCに向かって歩いていけば、やがて外向発売所「ペラボート福岡」が見えますのでその角を右に曲がっていくことになります。

周りがちょっとゴチャゴチャしているせいか本場の建物が景色に埋もれがちですね…それも含めて都市型のボートレース場らしいと言えばそうなのですが。

 

 

場内設備

ゲートの手前に「前売棟」なるものがあります。外向ともちょっと違うこの発売所、平和島などにも以前はありましたね。

予想台配置図は福岡だけでしょうか。おそらくですが予想屋の位置がローテーションするようになっているためかと。

ゲートを入ると吹き抜けのホールがあり、ビジョンでは本場のレースが流れています。ふと壁を見ると警察とソフトバンクがコラボしたポスターが。なるほど福岡です。はるばる来た感が溢れてきました。

場内は「中央スタンド」と「東スタンド」の2つに分かれています。東スタンドの方が古く平成元年オープン、30年の歴史がありましたが建て替えとなって2020年8月にリニューアルオープンしました。

新スタンドに設置されているスピーカーがなぜか全てラインアレイ式のスピーカー(ちょっとお値段がする奴です)でびっくりしました。金掛かってんなあ…

無料席は黄色と赤のビビッドカラーが基調のようですね。

中央スタンドは2003年11月にオープンしたそうで、まだまだ新しい感じが残っています。

階段の部分は喫煙所兼テラスになっていて、2マーク側の攻防が見やすくなっています。

その2マーク寄りの場所には芝生広場が広がっていますが、そこには以前は西スタンドがあり、2004年にスタンド解体、翌年の2005年から広場として開放されたのだとか。その向こうには2017年にオープンした特別観覧施設ROKUがあります。

この芝生広場は休日ともなりますと親子連れも非常に多く、あちこちでゴザを敷いてピクニック気分でボートレース場を楽しむ光景を見ることが出来ます。

ゴザは先着順ではありますが無料でレンタルされているようです。芝生広場にも舟券の券売機がありますが、その前あたりにゴザ置き場があります。

ボートレース福岡のマスコットは「ペラ坊」と「ペラ美」です。

JLCの番組などを見ていると合間にボートレース福岡のCMが流れるのですが、妙に耳に残る歌とともにこのペラ坊が登場します。建物や座席などにもこのペラ坊がペイントされていて、マスコットとしてはかなり重用されています。

外向発売所「ペラボート福岡」は冒頭でも触れた通り、駅から見て本場より手前にあります。繁華街にほど近い立地のせいでしょうか、一般戦の日であってもごった返しています。

 

フリーWifi

Wifiについては場外を含む全域で利用可能となっています。

 

最寄りのATM設置店

セブンイレブン 福岡長浜1丁目店
ローソン 天神北店

 

有料席/特観席

ボートレース福岡の有料席はかなり種類があるのですが(11種類!)主要なもののみ紹介します。
中央スタンド・東スタンドとスタンドごとに別々の席が用意されています。

 

中央スタンド席

シングル席 定員1名/1000円
ペアシート 定員2名/2000円
レディースシート 定員1名/1000円

まず中央スタンドの有料席は1000円です。ほとんどが2人掛けですが座席数がかなりありますので、一般戦の日でしたら隣に誰かが来る事はほとんど無いと思います。

ご覧の通り座席の設備としてはドリンクホルダーのみで液晶モニタやコンセント等はありません。

ドリンクは自販機式のフリードリンクです。あとトイレ!トイレがすごく綺麗なんですよ。最近は高速道のEXPASAなどでもこの手のトイレがボチボチ見られますが、そういう感じの綺麗さです。とても気分がよいですね。

 

東スタンド席

中央スタンドとは別の受付になっています。1Fからエレベーターで直接この受付階に来ることが出来ます。

フロアも全体的にとてもきれいな作りですね。

こちらの有料席フロアには専用の食堂もあります。入り口の短冊を見る限り、そこまで独特のメニューは無さそうですが…中央スタンドの有料席と同様、こちらにもフリードリンク自販機が設置されています。

主な座席の種類は以下の通り。

シングルシート 定員1名/2000円

ペアシート 定員2名/3000円

レディースシート 定員1名/2000円
たたみシート 定員4名/4000円
グループボックスA・B 定員7名/6000円
グループボックスC 定員10名/9000円

中央スタンドの有料席はドリンクホルダーだけの簡素な作りでしたが、さすがにこちらは最近できたばかりですのでモニターやコンセント等が常備された、値段相応のデラックスな作りになっています。

座席は当日から翌月末までの分を指定席受付で先行購入できます。泊りがけで行くような場合、明日も有料席を使うと分かっているなら先に購入してしまうのがよいでしょう。翌日の朝にわざわざ並ぶ必要もありませんからね。

 

観戦する

ボートレース福岡の競争水面はちょっと特徴が多いといいますか、日本一変なレイアウトの水面というのも納得といいますか、1マーク側も2マーク側もどの場にもない特徴を持っています。

まず1マーク側ですが海水と淡水のぶつかる地点がまさにこの辺でして、青い巨大なフェンスで覆われています。

2つの水がぶつかることで1マークには複雑な「うねり」が発生し、最初にターンした1号艇がこのうねりにやられてしまうこともしばしば。この1マークのためにボートレース福岡は江戸川クラスの「難水面」という扱いになっているようです。

競争水面の正面に走っている高架は福岡高速環状線、2マーク方向には福岡ドームがあり、巨大な塔は福岡ポートタワーです。

そしてボートレース福岡の水面のもう一つの特徴が2マーク側なのですが、ターンマークからの距離が異常に短くなっています。

大体どこの場も100m以上はあるのですが、ここはなんと壁までの距離が70m。

これは4~6号艇のダッシュ距離がその分短くなるということなのですが、かといってまくりが決まらないわけでもなく、変にバランスが取れている謎の水面になっています。

 

食べる

ボートレース福岡は食堂がかなりしっかりしている上に売店も多いので食事事情としては全国的に見ても相当上の方ではないでしょうか。特徴的なところとしては定食メニューが豊富なところと「モーニング」系のメニューが有る所です。

現在営業中の食事処は東スタンド側に集中しており、中央スタンド2Fにもレストランがあったのですが2024年6月末に閉店してしまいました。そのため、東スタンド1F、2F、そして有料席フロアの3Fの同じような場所で、それぞれが縦に並んだ形で営業しています。

御飯・味噌汁・玉子・冷奴のセットがズバリ「朝食」って名前で450円で置いてあるところとか。中々他ではお目にかかれないですよね。朝食は、ご飯・味噌汁・冷や奴・生卵・タクアンという「朝食の最大公約数」的な、見事な構成になっています。貝汁定食はその名の通り、汁物に重きをおいたメニューです。魚定食もしっかり。

九州らしくちゃんぽんもあります。そして丸天うどんも。

どちらもご当地感があるメニューで、特に丸天は北九州において魚の練り物を揚げた「丸い天ぷら」という具材ですので、福岡らしさがあるのではないでしょうか。開門直後にまずは軽く腹ごしらえ、という時にもあっさりと食べられるメニューです。

3F有料席フロアレストラン「かっぱ」は一般席の入場者も利用可能です。中央エスカレーターを上がっていった所に入り口があります。
有料席の利用者は反対側から入るわけですね。(和風ダインング…??)

 

ボートレース福岡で食べられる名物らしきものとしては売店で売っている「ペラ坊回転焼き」です。

「もちもち」が付く回転焼きと食感が違う2種類が用意されています。中身はアンコ。有料席の自販機のドリンクとこの回転焼きで丁度いいオヤツになるでしょう。

 

泊まる

大都市なので泊まる所には困らないほど選択肢があるのですが大きな問題がありまして、週末の福岡はボートレースと全く関係ない催し(福岡ドームでのコンサートとか)で周辺のホテルが早々に全滅してしまうというものです。

行くと決めたら早め早めの予約が必要でしょう。天神駅周辺が取れればボートレース福岡は徒歩圏内ですので行動時間にも非常に余裕が出来るというものです。かなり沢山あるので後は価格と相談、というところです。

航空機チケットについてですが、福岡空港は他の空港に比べてやたらと上乗せが高い印象です。行動しやすい時間の便は5000~10000円上乗せされてしまうことも…

特に3連休やGW/SWなどの予約が集中する日は行き帰りで30000円以上の上乗せになる場合もあります。それで旅打ちに1回行けてしまいますね。それも繁忙期によく見られる状況ですので、閑散期を狙ってみたいところです。

参考リンク:博多駅・天神駅周辺のビジネスホテル(じゃらん)

 

福岡市内のホテルが取りづらい状況の時ですが、例えば翌日にボートレースからつのモーニングレースを見に行くということであれば福岡市内は捨ててしまって、唐津駅周辺のホテルに泊まってしまうのがよいでしょう。

参考リンク:唐津駅周辺のビジネスホテル(じゃらん)

流石に電車で60分以上離れた土地のホテルは空いています。唐津いいとこですし翌朝の行動がとても楽になります。福岡市内にこだわる理由が無ければですが。

 

 

福岡市内で呑む

流石に大都会福岡な上に中心街と言って良いくらいの場所ですから、天神駅周辺であればお店は死ぬほどあります。

道端には名物的に屋台も立ち並んでおり、選択に困るところですが「魚と地酒」に焦点を当てて歩き回ってみた中で遭遇したお店が「晴れたり曇ったり」さんです。天神で泊まったビジネスホテルのすぐ近くでもありました。つまりボートレース福岡にもほど近い場所です。

福岡県内の地酒、大川市の銘柄「若波」や八女市の「喜多屋」の銘柄である「寒山水(カンサンスイ)」などに肴として呼子のイカお造りや、北九州ならこれだよな!!というゴマサバを合わせて色々と堪能させてもらいました。

なるべく早く福岡に再訪したくなるうまさ!