#21 ボートレース芦屋

 

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ボートレース芦屋はJR鹿児島本線の遠賀川(おんががわ)駅が最寄りとなっており、ボートレース若松とかなり近い場所にあるモーニングレース場です。

その開催時間の早さ(開門8:00、1R締切8:30分前後!)と立地から、旅打ち的にはおそらく前泊が必須になる場でしょう。

ボートレース若松でナイトレースを見て、近くに宿泊して、朝早くに遠賀川に向かう、というのが無駄なく2場行けるパターンになるのではないかと思います。

前泊を考慮するとボートレース若松同様に黒崎駅・小倉駅辺りが起点になると思います。
まずはそこからJR線を使って遠賀川駅に移動しましょう。

ボートレース芦屋の最寄り駅である遠賀川からは路線バス・無料タクシーという2つの移動手段があります。

午前8時の開門時間より前に行動して場外をあちこち見て回りたい!という時には有料ですが路線バス(芦屋タウンバス)で行きましょう。外向も7時からオープンしていますので早すぎるかな?という到着でも、まあ大丈夫。

ボートレース芦屋を通る芦屋タウンバスは駅を出てすぐ右側辺りから出ています。本数は多くないので予めネットで調べておくとよいでしょう。下りるバス停はズバリの名前ですが「芦屋競艇場入口」です。広大な駐車場の入り口で下りる事になります。

さてメインとなる無料タクシーですが、駅を出て目の前に集合場所がありますのでこれはすぐわかると思います。

係の人が居て「ボートですか?」って聞いてきて車両への振り分けをしてくれます。人数がいい感じに4~5人集まっていれば2台に乗車、2~3人だったら1台に乗車でそのまま出発、という感じですね。では1人しか居なかった場合には?という事態に実際遭遇したのですが、その場合は10分ほど待って後続が来ないことを確認し、そのまま出発です。

遠賀川駅からですとタクシーは約10分ほどで到着します。

さて帰りのバスですが、東入場口を出たすぐのところにバス乗り場があります。

発送時刻については出走表もしくは場内の壁に貼ってある案内に細かく書いてあります。メインとなるのは遠賀川駅を経由して折尾駅まで行くルートのバスですが、福岡市内に向かう場合には古賀・直方行のバスも便利です。

北九州空港から帰る時は折尾まで行ってリムジンバス、福岡空港から帰る時は遠賀川まで行って電車に乗っていくか、古賀まで行って電車に乗っていくかで、博多あたりまでの所要時間はあまり変わりません。

この帰りのバスが折尾駅まで行くという事は、折尾駅発のボートレース若松の送迎バスにそのまま乗り換えて行けるということで、ハシゴも簡単に出来るようになっています。

 

場内設備

ボートレース芦屋の入り口は駐車場から見てちょっと小高い所にあり、スロープになっている所を少し上って行くことになります。先に外向などに行っていて正面ゲートに行こうとするとそれを実感しますね。

入り口には大時計とお馴染みの笹川像が。この笹川像は全場どこかにあるので探してみましょう。ゲート前のロータリーに立つと本場の真ん中にある大きな塔が目を引きます。

 

場内は結構綺麗ですね。ボートレース芦屋(芦屋競艇場)は以前は別の場所にあり、1952~1969年まで開催していた場所から移転して現在に至ります。2003年に新スタンドが完成して運用が始まったということなので、まだ新しい感じがするのは納得ですね。

 

このゲートを入っての巨大なホールなのですが、2021年7月8日に「BOAT KIDS PARK モーヴィ芦屋」がオープンしたことでその半分くらいの敷地を使っての屋内遊戯施設となりました。休日などは家族連れの数がすごい。

東入場門のゲートすぐ横には無料コインロッカーが用意されています。100円でロック、ロック解除でその100円が戻ってくるタイプですので回収をお忘れなく。

1F無料スタンドは1600席とやたらふんだんに用意されているので座る場所に困ることはないでしょう。

黄色と青の2色で構成されているのですが、同色で並べたり互い違いだったり、よくわかりませんが何となくのコダワリがあるようです。

ボートレース芦屋のマスコットは「アシ夢(む)」なのですが、一体何モチーフなのかさっぱりわかりません。

結構真面目に調べてみたのですが…羽があるから何かの鳥なのでしょうが、妙に丸っこいわがままボディだし、オフィシャルにも情報は無いし…まあ可愛げはあるしマスコット然とはしているので、三国のカニを思えば相当にマシと言えるでしょう。

そういえば芦屋・若松・丸亀でかつて販売していた「ていゆうニュース」(2018年7月廃刊)の「アダムスキーぼうや」の存在を思い出すのですが、こちらも謎と言えば謎でしたね…

競争水面際に出て2マーク側に歩いていくと公園があって大きな遊具が見えます。Moooviとは別で無料なのかな?

競争水面挟んで反対側、外向発売所「アシ夢テラス」に行ってみましょう。

朝7時からオープンしているこの外向発売所、道路側にドーンとボートレースロゴの看板があって「圧」が凄い。自転車とのスケール差でその圧を感じていただければと。

この辺の道路は中継を見ていると1マークの奥にチラチラ見えますね。ちょっとした軽食が頂ける「ASHIMU CAFE」が併設されています。

で、これがアシ夢テラスの凄い所なんですが…これです。

なんと競争水面の1マーク寄りの所を本場の反対側から観戦できます。え?100円払ってないのにいいの??しかもこっちのアングルの方が面白い事もあるだろうに…まくりが決まる時とか。

外向が競争水面の裏にある場と言えば常滑や蒲郡などもそうですが、両方ともビジョンやフェンスに隠れて本場のレースは見えないようになっています。どういう経緯でこのテラスが出来たのか…太っ腹仕様ですね。

本場と行ったり来たりするのは大変ですけど。だらだら歩くと5分以上かかります。

 

 

フリーWifi

全館でフリーWifiの設備が使用可能になっています。接続情報は各所の壁・柱などに貼ってあります。

 

最寄りのATM設置店

セブンイレブン 芦屋浜口店
ローソン遠賀芦屋町店

(2店舗が向かい合っています。本場から500mくらいあるので注意)

 

有料席/特観席

さて有料席の紹介です。有料席フロアは2Fそして3Fに分かれており、入場方法もそれぞれ異なります。

開門前に一般列、3Fロイヤル列、2F有料席列、と3列を作った上で、開門後はロイヤル→2F有料→一般という順番で入場していきます。

 

2F 有料席

2021年に3Fロイヤル席がリニューアルされた後に続いて、2025年にフルリニューアルされました。席のラインナップも大幅増です。

フリードリンクなどはありませんので売店や自販機で買います。シングル・ペア席には電源がありますがモニタなどはありません。まあその分、お値段はリーズナブルな感じですが。そしてこちらのフロアは芦屋本場の12レース終了後にクローズとなり、ロイヤル席のように「残業」はできません。一般席の方に移る事になります。

 

シングル席 定員1名/500円(9:30までの受付で300円)

ペア席 定員2名/1000円

グループ席A 定員3名/1500円(掘座席)

グループ席B 定員4名/2000円(ソファ室)

グループ席C 定員6名/3000円(半個室)

グループ席は上からC→B→Aと段差になっているのですが、それぞれの段差が大きめに設定されているため、例えばグループ席CからBがずっと丸見え…というわけではなく、普通に水面を見る分には視界に入らないような設計になっています。えらい。

 

グループ席D 定員14名/10000円(掘座席+ソファ室/要事前予約)
グループ席E 定員19名/20000円(要事前予約)

こちらについては利用する機会が無さそうなので割愛。

 

 

3F ロイヤル席

ロイヤル席は52席とあまり多くない席数のため、まず開門前にロイヤル席用の整理券を貰っておく必要があります。警備員の方が入り口前で配っています。

席の番号は指定出来るのですが、その購入の順番がこの整理券番号順なのですね。そしてロイヤル席がある3Fへのエレベーターが定員6名なので、そのエレベーターに乗る順番のための整理券でもあります。

エレベーターで上がった所にある受付でお金を払いつつ座席の番号を指定します。シングル50席くらいですね。2席セットとなっていますが、結構ちゃんと仕切られているので知らない人の隣でも大丈夫です。

座席は半ボックス的なタイプでして、最も高い所にあるという事もあり見晴らしもまあそこそこ。設備としては液晶モニタ、コンセント(今時のUSBポートがあるやつ!)そして足元にはゴミ箱。椅子は高級感があっていいですね。

大時計寄りの席だと左側にある壁の関係で2マーク側の攻防が少し見えづらいかな?という気はします。

2021年12月末にリニューアルオープンしたこのロイヤル席は、少し前にリニューアルされた浜名湖や宮島の有料席に近い、全体的にシックな色合いとなっています。天井の照明もちゃんと6つになっていて細かい。

リニューアル前のロイヤル席はその名前に反してドリンクが有料の自販機でしたが、リニューアル後は無料のドリンク自販機に加えてファミレスにあるようなコーヒーメーカーが設置されました。

ここまでの内容で1500円ならお値段以上と言えるのではないでしょうか。

芦屋はモーニングレース場なので14時半過ぎの最終レースが終わると2F有料席フロアのみクローズとなりますが、併売している他のデイレースが終わるまで、17時近くまで利用可能となるので少しお得感があります。

 

観戦する

ボートレース芦屋は現在インが強い場になっており、逃げ率50%なのだとか。

チルト角度は3度まで使えますが水面も広いですし届かない事が多いのかなと。まくり一発のアウト屋にとってはイン逃げ王国大村に次いで受難の水面かもしれません。

 

観戦場所?と言えるかどうかは定かではありませんが、ボートレース芦屋に入る時に大きな塔が立っているのが見えたはずです。この塔はちょっとした名物といいますか展望台になっていまして、場内からエレベーターで上がることができます。

周りの景色は相当に良いのですが、競争水面の見え方はこんな感じでして。競争水面の向こう側にはちょっとした森があり、その更に向こう側には航空自衛隊芦屋基地の広大な敷地が広がっています。

ということで塔から綺麗な景色は見えるのですが、機密保持の観点から競争水面の向こう側の撮影には十分に注意しましょうという旨の注意書きが貼られています。

反対側はこんな感じですね。遠賀川沿いの平野部の光景が広がっています。

(※2025年現在、老朽化のために展望台は閉鎖されているとのことです)

 

優勝パレードの面白ルート

芦屋でちょっと面白かったのは救助艇に乗っての優勝パレードですね。

ピットを出て2M側からゆっくりと大時計まで来たと思ったら、垂直に方向転換して競争水面を縦断してビジョン側へ。対岸のアシ夢テラスで見ているお客さんの前を通るんですね!

で、そこからグルっと1M側を時計回りに回ってきて大時計まで行ったと思ったら救助艇はそこで停止。優勝選手は救助艇を下りて大時計の台座から警備員に誘導されつつ表彰式のためにホールまで行く、という他場では中々お目にかかれないルート。これは新鮮!

 

食べる

ボートレース芦屋の食事事情ですが、メインの食事処は2箇所になります。

 

B1F ファースフードプラザ

まず水面際のフロアを一番奥に行くとファーストフードプラザがあり、数種類の定食と、うどん・そば・カレーなどの軽食が頂けます。

ここはミニスパイシーカレーがメニューにあって400円。ミニなので朝食にちょうどいいサイズなんですよね。サクサクっとレースの合間に5分くらいで頂けるメニューです。

 

1F アルバ

そしてもう一つのメイン食事処はエントランスホールの中央付近にあるフードコート「アルバ」です。

メニューがやたら多いので最初にジャンルを選んだ上で、その中で更に希望のメニューを入れていくという形式。発券された時点でオーダーは通っていますので水などを取って席を確保して待ちます。そのうち券の番号を呼ばれるのでカウンターに取りに行く、というシステムです。

 

その他、軽食などについては各所に売店があります。酒類や串物も販売していますね。ビールと串で一杯やりつつ観戦…という時はこういった売店利用ですね。

 

泊まる

ボートレース芦屋はモーニングレース場ですから前泊が多くなるでしょう。最寄りで宿泊施設が多いのはやはり黒崎駅周辺になります。ここはボートレース若松と変わりません。

参考リンク: 黒崎駅周辺のビジネスホテル (じゃらん)
参考リンク: 小倉駅周辺のビジネスホテル (じゃらん)

翌日の動向次第ですが、近場の選択肢はあまり多くない印象です。