#15 ボートレースまるがめ

 

行く

ボートレースまるがめの所在地としては岡山県から瀬戸大橋を渡り、四国に入ってすぐの丸亀市です。ここは瀬戸大橋を挟んで本州側にボートレース児島、四国側にボートレースまるがめと2場密集しているため、旅打ちでもセットになることが多いのではないでしょうか。

最寄りの駅は丸亀駅で、ここまで行くためのルートは幾つかありますが、まず陸路については岡山駅まで新幹線などで移動、そこから瀬戸大橋線(琴平行)であれば70分ほど、特急の南風2x号を使うのであれば40分ほどです。近隣の大都市、大阪や神戸などから来る分にはこれで良いと思います。

そして空路、遠方から来るにはこれがおそらく一番楽な移動ルートだと思うのですが、高松空港からリムジンバスで直接丸亀駅に行くというルートです。

約60分、1200円で高松空港から丸亀駅に行くことが出来ます。リムジンバス内は各座席にUSBポートが用意されており、なおかつWifiも利用可能ですので快適に移動できるのではないでしょうか。そんなわけで、飛行機を下りたらまずリムジンバスの切符を買っておきましょう。

丸亀からの帰りのルートも同様で、丸亀駅前(ロータリー前の信号のあたり)に空港リムジンバスの停留所があるのでそこからダイレクトに高松空港に行くことが出来ます。途中の停留所に坂出駅前などがありますが、こちらはボートレース児島から高松空港に行く際に使う事があるでしょう。

丸亀駅に到着して、そこからボートレースまるがめ行きの無料送迎バス乗り場に向かいます。

駅前のロータリーから各方面への路線バスが出ているので、その辺から乗るのかな??と初めて行った際には迷ってしまったのですが、ボートレース場への無料送迎バス乗り場は全く別の場所で、駅を挟んで反対側にあります。要注意。

 

場内設備

2012年7月にリニューアルオープンしたスタンドを擁するボートレースまるがめ、外から見ても綺麗なのですが実際に入場し、どこを見てみても綺麗です。ボートレース70年の歴史の中ではまだまだ真新しいですね。

現在はナイトレース場ですが、それは2009年5月からで、それ以前はデイレース場でした。

競争水面際に出ても床、屋外スタンド、そして照明設備など、どこを見ても真新しいので「ううむ…金持ってんなあ…関東の場もこれくらいにならんかなあ…」という気持ちにはちょっとなりますね。

 

1マーク側にちょっと特徴的な外観の建物がありまして「ROKU棟」といいますが、3Fより上はROKU利用者のみのスペースですが2F部分は一般観戦が可能になっています。

Bカードによるキャッシュレス投票のための機械が置いてあり、紙での舟券購入は本場の方に行かなくてはいけません。

 

無料スタンド席ですがこちらも充実しています。

なんと椅子だけではなくデスク完備!多摩川の3Fスタンドも良いですがこちらもなかなか。そして同フロアにはレディースシートもあったりします。ステージも広々で、本場でナイターが始まるまではこちらで他場のレースを観戦している先輩方も多数。

2マーク側には公園があって夜にはイルミネーションが。ここに何というんでしょう…跳ねる柔らかい床というかトランポリン的にワイワイ出来る遊具があるんですが、子供がそこで大はしゃぎしています。水面際、無料スタンドの下にも机とベンチがあってここでのんびり一杯やりながら…というのも可能。

外向発売所「Bポートまるがめ」は本場に隣接してはいますが、正面ゲートからは少し離れています。大仰な見た目に反して実は中がそんなに広くないのと、本場に近い出入り口は出口専用になっていて、本場から来た場合にはわざわざ前に回り込まないと行けないのはいかがなものか…

Wifiについては本場内の全域で利用可能となっています。

 

さて有料席です。3Fと4Fに分かれており、まず3Fはこのような構成に。

・マリンシート チェアー席:1人用/1000円/フリードリンク
・マリンシート ボックスシート席:2人用/1500円/フリードリンク
・マリンシート ボックスシート席:4人用/3000円/フリードリンク

水面に近い最下段、つまり最前列はボックスシートになっており2人用と4人用の席があります。ワイワイやる分には良いのですが、日没までは直射日光があって大変かもしれません。朝10時の開門から行って他場も買いながら…という時には良いかも。

おそらく3Fのメインはこちら、チェアー席でしょう。1人で行っても大体ここを取ることになると思います。ボックスシートでないチェアー席ですが、液晶モニタ等はありません。フリードリンクはスタンダードな自販機式です。

続いて4Fロイヤル席の「スカイシート」です。

・スカイシート チェアー席:1人用/2000円/フリードリンク/タブレット
・スカイシート グループ席:5人用/5000円/フリードリンク/タブレット

がこちらは2000円。デスク上には液晶モニタとキャッシュレス投票用のタブレットが用意されています。初めて入った時にこの液晶モニタの電源の入れ方がわからず液晶モニタの周りを撫でる人になってしまいました。液晶モニタの横に丸い大きなボタンがあるのですが、これをガチンと押すと点きます。デスク上をガサガサしたら後からマニュアルが出てきましたが…

マリンシートもスカイシートもキャッシュレス投票カード(Bカード)を持っていると席料金が2割引で800円と1600円になります。カードを作るのは無料ですから作らないと損ですね。カード自体はゲート入ってすぐ左手にある総合インフォメーションで作る事になります。

 

おまけ:モーターの展示

2020年11月から使用が開始されたモーターの中で滅茶苦茶な出足とえぐいまでの伸びで猛威を振るった超抜の中の超抜、あの戸田の44号機にも匹敵するのではないかと言われた丸亀64号機が展示されています。戸田もそうでしたが、こういった形でモーターに光が当たるのは面白いですね。

 

観戦する

場内も美しければ水面際も美しい…場内から観戦しても、外で観戦しても、どこでどう見ても美しい場所、それがまるがめ水面です。

快晴の日などは上記のようにとても素晴らしい眺めになるボートレースまるがめ。で、昼間も良いですがナイター場なのでメインは夜。特筆すべきは日没の時間帯ですね。周りに高層建築物がないせいでしょうか、オレンジと青が絶妙な感じで混ざりあって、ちょっと壮絶な眺めになります。生きてて良かった。ボートやっててよかった…と、ビール片手に思うわけです。

水面際で特筆すべき施設として1マーク側に「アクアデッキ」というものがあります。これはぐるりと右側に回り込んで1マークの攻防を真横から見られるという張り出たデッキです。ここにもテーブルとベンチがあってのんびりと観戦することが可能。ちょっと券売機は離れていますが…観戦という点においてはここは一度行っておくとよいでしょう。

アクアデッキから東側を見ると大きな建物が一つ。これについては「泊まる」のセクションで細かく紹介します。

 

食べる

ボートレースまるがめの食事については2Fにフードコートがありますのでここで大安定でしょう。宝来・568・ターンマークの3店舗が並んでいます。ラインナップは写真を参照のこと。このフードコートのお陰で丸亀の食事事情はかなり良いと言えるでしょう。

丸亀市と言えば骨付鳥とうどんだよなー!ということでここでも食べられるのですが、骨付鳥はフードコートで食べるにしてはちょっとお値段が張ります。いや遠征でのレジャー飯と考えれば全然いいのですけどね。

他のメニューとの食い合わせを考えると568の鳥の鉄板焼き(600円)辺りがご当地メニューを食べるのに丁度いいのかな?と思います。下の写真で釜玉うどんとセットにしたのがソレ。あとホルモンうどんなども量がそこそこあって美味でした。

ご飯の選択肢はかなり多いのですが、各店舗の閉店時間は結構早いので要注意。大体19時半には閉まってしまいますので、19時以降に行くと残り物にしかありつけない可能性も。レース自体は12Rが20:40くらいまでやっているので、20時でも行けるんじゃないの??と油断していくと全て閉まっていて悲しい思いをすることになりますし、ボートレースまるがめの周りには飲食店が殆どありません。陸の孤島みたいな場所なので夕飯難民になる前に早めに食べておきましょう。

レースが終わって丸亀駅前に21時頃に行ったとしても食事処は大体閉まっており、営業しているのはファーストフードと飲み屋とラーメン屋ばかりになります。

1F、競争水面際には「まるかふぇ」というカフェがあり、ここで色々な軽食やロコモコなどのトロピカルな雰囲気のオシャレ飯が頂けます。特に強いのはドリンクやデザート方面でしょうか。酒類ではビール・カクテル・酎ハイ系の購入が出来ます。ここでお酒を買ってナイターを観る、贅沢な話じゃないですか。

 

おまけ:丸亀で食べるとなれば…

本場から離れて丸亀駅前になりますが、とても有名な骨付鳥の老舗「一鶴」があります。「おやどり」「ひなどり」のメインディッシュに併せて「むすび」や「とりめし」等のご飯物を投入することで立派な昼食になるでしょう。ラストオーダーは21時半のため、ボートレースまるがめから送迎バスで戻ってきて急いで行けば間に合いますがちょっと慌ただしい。

ということで丸亀がナイター場なのを良いことに、昼頃に行って無料送迎バスに乗る前にここで昼食を食べていくというのが王道かもしれませんね。無論「三食ボートレース場で食べるんだ!」という人はフードコートの骨付鳥で良いかもしれませんが。

 

泊まる

ちょっと他場の記事と違って、ここ丸亀の宿泊については熱量が上がります。なぜか?と言いますとボートレースまるがめのすぐ目の前、道路を挟んで反対側には「オークラホテル丸亀」があるのですが、売りとしては「瀬戸内海を一望できる素敵なオーシャンビュー」の宿です。ところがお安いツアーパックなどでここを取るとそのオーシャンビューとは反対側の部屋を割り当てられます。それが、それこそが狙いなんですよ!御覧ください、これがホテルの部屋からの眺めです。

1マークのアクアデッキからこのホテルが見えている時点で「近すぎない??」と思いますが、初めて泊まった際にチェックインしてカーテン開けた瞬間に「ウオッ!!」って言いましたよねリアルで。油断していました。ボート好きにとってこんな素敵なオーシャンビューがあるでしょうか、いや無い。旅打ちならば言うまでもなくこれが最高の宿というものです。他にここまで競争水面が丸見えな宿を近くに持つ場は…宮島くらいかな?これよりは流石に距離はありますが。

で、このオークラホテル丸亀およびボートレースまるがめは駅から離れた陸の孤島みたいな場所にあるという事を先程も書いていますが、周りにコンビニすらありません(最寄りのファミリーマート丸亀港町店は1kmくらい歩きます)…なんてこった。なので夜食が必要ならボートレースまるがめ内の売店で予めちょこちょこ買っておくとよいでしょう。

参考リンク: 丸亀駅周辺のビジネスホテル (じゃらん)

 

おまけ:丸亀駅近辺で呑む

21時を過ぎると色々な食事処が閉まってしまうので結構難儀するのですが、丸亀駅のロータリー側、南側を出てそのまま真っ直ぐ大通りを進んでいく(丸亀城跡に向かっていく)とやがてアパホテルがあり、その裏手のブロックが飲み屋が密集する繁華街となっています。その辺りであれば食いっぱぐれは無いのではないでしょうか。前に入ったことがあるのは「大乃原」さん。瓶ビールと焼鳥でしみじみやる系の所。

そしてそのすぐ近くには「飯田屋」さん。こちらは営業時間が中々に凄くて、18:00~翌2:30までということでナイターレースを全て見て駅前のホテル等に泊まった時も非常に重宝するのではないでしょうか。つまみも全部おいしいですし「酒も飲めるうどん屋」なのですからシメにうどんというのも良いですね。

 

おまけ:丸亀みやげを買う

香川県のおみやげとなれば色々あるのですが、入手難度という点では銘菓「観音寺」を推しておきたい所です。丸亀市のお隣、観音寺市に本店を持つ白栄堂が丸亀駅構内のセブンイレブン横、おみやげコーナーに卸しています。おそらく観音寺市以外となるとそこでしか購入できないのではないでしょうか。

行くたびに10個入りセットを2セットほど買い込んでしまいます。なお中身はしっとり系のお菓子なので、少々足が早いのに注意。