行く
ボートレース鳴門の所在地ですが、淡路島から見たら四国の入り口、四国でもかなりの東寄りに位置しています。旅打ち的に交通の便は良いかというとそこまででもありません。幾つかルートがありますので紹介します。
まず各地から徳島への移動で最も使用されると思われる空路についてです。
徳島阿波踊り空港からボートレース場への移動は徳島バス(鳴門公園行)を使います。
約20分ほどで場外の「エディウィン鳴門」目の前のバス停である「高速鳴門バス停前」に到着します。逆もまた同様で「高速鳴門バス停前」から徳島空港に直接向かう便が定期的に出ています。どこに行くにしても、鳴門~徳島周辺ではバス移動が最も簡単でしょう。
次に鉄道ルートです。最寄り駅は鳴門駅ですが、ボートレース鳴門は鳴門駅よりもうちょっと先、10分ほど歩くことになります。天気の良い日などは大塚製薬の倉庫などを眺めながら行けるので面白いことは面白いです。
宿泊などの関係で徳島駅をスタート地点とすると「徳島駅から鳴門駅に電車で行って、そこからちょっと歩けばいいんじゃないの??」と思うでしょうが、鉄道で行く徳島→鳴門間は各駅での停車時間がやたらと長く時間がかかります。更に鳴門駅から歩いて行くと、結局バスを使ったのと変わらない所要時間になってしまいます。
結論として、徳島駅からはバスを利用するのがよいでしょう。駅前バスターミナルの16番乗り場が鳴門方面に向かう「鳴門線」です。約1時間ほどの道のりを経て、空港方面から来たのと同様に「高速鳴門バス停前」で下ります。
近年では徳島バスの新型車両、水素燃料のバスが走っていまして、これがまた妙にデザインがカクカクで格好いいものですから物見遊山的に乗ってみるのもまた一興と思います。
次に高速バスを使用した行き方です。
関西圏の複数のバス会社によって京都・大阪・神戸三宮~鳴門・徳島間の運行が行われています。お値段は片道で3000~4000円程度です。「高速鳴門」というバス停がボートレース鳴門のすぐ傍になりますのでそこで下りましょう。
更に高速バスについてですが、大阪からの近距離路線ばかりではなく、もっと遠方から高速バスで来て高速鳴門で下りるという路線も運行されています。
関東からですとバスタ新宿から徳島駅までの路線を運行している「ドリーム徳島号」でしょうか。到着は6時過ぎなので、モーニング開催でも開門に確実に間に合うどころか早すぎるくらいの時間に到着できます。時間的な余裕が出来ることと、交通費+宿泊費を考えると安いのかもしれませんね。
「すろっぴー」に乗る
高速鳴門バス停はボートレース鳴門から見上げるような高さの高速道路上にありますので、高速バスを下りた後は荷物を持って坂を下ってくる必要があるわけです。で、大荷物の場合にはそれも大変ということでバス待合所と高速鳴門バス停を結ぶゴンドラ的な乗り物があります。それが「すろっぴー」です。
このフォルム、たまらないものがありますね。乗車時間は約1分間です。発車すると鳴門の観光案内アナウンスが流れたり、場合によっては第九が鳴り響いたりします。鳴門で1918年6月1日にドイツ兵捕虜により「第九」全曲演奏されたのが、日本における初演とされている…ということで鳴門市全体で「第九推し」なんだそうです。ボートレース鳴門の締切前音楽が第九なのもそのためです。
場内設備
建物の正面に立つとよくわかりますが、とても新しい建物です。これは2014年2月~2016年4月の約2年間、本場開催を中止してスタンドの建て替えと南海地震の津波対策を行ったためです。まだ出来たてと言っていい位の年季ですね。そのため場内も非常に綺麗で清潔感があります。
そして競争水面側に出るとまず目につくのはこの橋脚でしょう。1マーク側の競争水面にズドンと刺さっています。この橋は県道11号線になっていて、まだ道路での淡路島ルートが無かった頃に本州四国連絡橋を作りたいという徳島県の要望が(技術面などで)疑問視されたために「できらぁっ!」と鳴門公園に行きやすくするための橋を県主導で作ったものらしいです。
結果「やればできるじゃん」という評価を得て鳴門から淡路島を経ての本州ルートが着工となったのだとか。
大時計の横にはボートレース鳴門のロゴが入ったステージが置かれています。1マーク側に行くと上から見下ろす形で観戦できる「ダイナミックホール」がありますね。こちらは少しだけ本場から離れているので、戻ることなく投票が出来るようにキャッシュレスカード用の機械が設置されています。
不的中投票券抽選機!これボートレース津にもありましたね。何かしら抽選で当たるのが良いです。天井のライトは鳴門の渦潮イメージですね。そしてマークカードは鳴門独自デザインのものがあったのですが、今は全国統一デザインのものになってしまったようです。ちょっと残念。
さあ鳴門のマスコットと言えば「なるちゃん」です。なるちゃんグッズはやたら豊富で、常滑のトコタンとタメを張るバリエーションです。素晴らしい。
特にタオルはブランド的にも有名な、同じ四国・愛媛県の今治タオルですから品質もばっちりです。
外向発売所「エディウィン鳴門」はボートレース鳴門の本場から橋を挟んで反対側にあります。海に近い土地らしいのか何なのか、早朝と言って良い朝7時からオープンしているので高速バスなどで6時に着いた、などの早すぎる到着の際はここに逃げ込んで休憩というのも可能。
フリーWifi
Wifiについては本場側で利用可能となっています。水面際、屋外だと少し怪しい所も。
最寄りのATM設置店
ローソン 鳴門競艇場前店 (本場からはこちらが近い)
セブンイレブン 鳴門大桑島店 (場外からはこちらが近い)
有料席/特観席
さて有料席です。
有料席はオーシャンシートとロイヤルシートに分かれています。「特定日は高くなる」という価格設定ですが、特定日とはG2以上のグレードレースの開催日(+鳴門市が定める日)なので一般戦で行く分にはあまり関係がないです。
オーシャンシート
・シングルシート 1名/1000円(特定日は2000円)
・ペアシート 定員2名/1500円(特定日は3000円)
スタンダードな作りで各席モニタ付きです。
先着20名ではありますが、在席投票のためのタブレット投票端末貸出もしています。一筆書かなくてはいけないのでちょっと面倒くさい所ではありますが…
電源コンセントなどはありませんでした。フリードリンクは自販機式です。
ロイヤルシート
本場1F、ゲートを入って少し進んで左手の所にロイヤルシートフロア専用のエレベーターがあります。受付は上に上がってから。
・シングル席 1名/2000円(特定日は3000円)
・グループ席 定員4名/6000円(特定日は9000円)
「在席キャッシュレス投票端末(全席)/フリードリンク/茶菓子等のケータリング/予想新聞/昼食注文受付・配達/おしぼりその他アメニティー類」などなど、お値段相応のサービスが色々と用意されています。
面白いのはモーニングレース場らしい「朝食引換券」ですね。1Fのフードコート店舗で使えるチケットです。
このフロア専用のテラスがあって、ここからの見晴らしがちょっと凄い。絶景です。
朝は日差しがかなり入って来るので、一番水面に近い最下段の右端などの席は眩しすぎてちょっと辛いかもしれません。2段目あたりがオススメ。
観戦する
1マーク側の橋脚ズドンにも驚きますが、それを含め非常に美しいボートレース場です。ただし晴れた穏やかな天気の日は、という条件は付きますが…その立地上、強風が吹き荒れる事も非常に多く、安定板装着が多い印象です。津と同じくらいでしょうか。
2マーク側から観るのも良いですね。屋外観覧スペースは結構奥まで行くことが出来て広いです。
屋外観覧スペースからちょっと下を見るとこのように底の浅いところは見えたりします。こういう見え方をするということは水は綺麗なのですね。魚もチラホラ見えています。
大時計~1マーク付近、本場から表に出た所には幾つかテーブルとベンチが用意されていて、そこでのんびりと食事をしながら観戦も出来るようになっています。(手前に壁があるので立ち上がらないとよく見えませんが)ここでビールをやりながら…更に快晴なら言うことなし、というわけです。
食べる
1Fフードコート
鳴門は本場中央に唯一の食事処となるフードコートがありますので、ランチは大体そこになるでしょう。
四国なので鳥系メニューもありますね。麺や串系メニューも結構ありますが、店舗数が多くない=選択肢が物凄く多いわけではないので食事事情としては「普通」でしょうか。いや全然悪くはないですけど。同じ1Fにはコンビニというか売店があり、そこではなるちゃんグッズやアイス・ドリンク類が売っています。
(お安くて手頃だからって丼ものばっかり食べているな…)
100円で買える「なるちゃんたい焼き」がご当地っぽさあります。ところで「なるちゃん焼き」ならわかるけど「なるちゃんたい焼き」だとちょっと違くないか…??というネーミングへの疑問が湧いてくるのですが。さておき。
場外:うずしお食堂
ボートレース鳴門のド正面に位置するうずしお食堂。場所が場所だけに地元のボートファンがあれこれとビール片手に語らっておりますが、ご当地食材での食事も充実しております。そして嬉しいことに朝6時から営業しているため、高速バスで来たものの到着が早過ぎる…冬だし凍える…どうすればいいんだ…という時にはバスの待合室で少し待って行ってみるのが良いでしょう。暖かい「なるちゅるうどん」や魚料理は朝食としても優秀です。
徳島駅に宿を取って土日2日間の旅打ちだ!という時にも、2日目の朝食をここで取るようにしています。
泊まる
ボートレース鳴門近辺となるとまずは鳴門駅周辺。最近は安価なビジネスホテルが新規オープンするなどして、だいぶ環境がよくなりました。
鳴門公園の辺りにも宿は無いことはないのですが、これはリゾートホテルなので非常に高価です。ちょっと移動して、徳島駅の周辺ならば選択肢は豊富です。食事処も非常に多いですし、夜もあちこち散歩するのが面白いです。阿波おどりシーズンで無ければ大体どこでも取れるのでは。
参考:徳島駅周辺のビジネスホテル (じゃらん)
参考:鳴門駅周辺のビジネスホテル (じゃらん)
徳島を歩く
徳島は川が中心地を通って分断されている街です。川べりの整備が非常によくされていて遊歩道として歩いているだけでとても気分が良く、車道を歩かずにローストレスで各地に行けるのもメリットです。
あちこちに休憩用のベンチがあったりして、初夏に行った時などベンチで休んでいるとあちこちから阿波踊りを練習する音が聞こえてきます。宿にチェックインしてさあ呑みに行こう、という時にちょっと遠回りして、川べりを歩くのが毎度毎度たまりません。
徳島で呑む
駅周辺には沢山飲み屋がありますが、やはり四国で海近くの街に来て魚を食べない手はないでしょう…!そしてご当地のお酒も頂きたい…ということで以前鳴門に行った際には活魚水産さんにお世話になりました。何食ってもうまい…
かなり駅チカな「魚家」さんもおススメ。元気なお母さんが切り盛りしとります。
名前通りに魚系メニューが強くて量もある。ビールはマルエフ。