#24 ボートレース大村

 

行く

ボートレース大村は長崎空港からほど近く、長崎市からのアクセスもそこそこ良い場所に位置しています。

大村湾周辺にはボートレース大村以外にハウステンボスなどもあるため、観光として併せて行くのも良いかもしれません。

長崎駅(南)あるいはハウステンボス(北)からの陸路としてはそれぞれ快速シーサイドライナーを使用する事になります。大体45分程度の乗車時間です。

そして2022年9月23日には西九州新幹線が開業したことで旅打ちルートに新たな変化が。博多からのアクセスがグンと良くなったため、ボートレース福岡とのハシゴも可能になりました。

空路で来た場合、長崎空港に降り立ってからは県営バスで大体15分程度、300円です。

大村市役所のある交差点がボートレース大村への入り口になっていますのでバス停も「市役所前」で降りることになります。

ボートレース大村は2006年まで大村市と長崎県広域競艇組合の共同開催ということになっていましたが、それ以降は大村市が単独の施行者になっています。

ボートレース大村への入り口が市役所なのでその建物がまず目に入るのですが「本日開催中!!」という垂れ幕があったり駐車場にはボートレースマークの大看板があったり、市役所にこうも公営競技のバックアップ体制があるのは珍しいですよね。

市内の主要レジャーとしてきちんと位置づけられているのがわかります。頼もしい。

市役所を右手に、野球場を左手に見ながら歩いて行き、ボートレース大村の近くまで来るとこのカラフルな道がお出迎え。そのまま真っ直ぐ行けば本場です。

 

場内設備

ボートレース大村のスタンドは2015年3月に全面改装が行われたため、入り口からして非常に新しい雰囲気があります。

その入口横には「競艇発祥の地」の碑が置かれており、1952年4月、全国に先駆けて初めて競争が行われたボートレースの発祥地であることがわかります。

まだ新設から数年しか経っていない場内はとても綺麗。同じナイター場の蒲郡もかなりのものですが大村もシックな色合いが中心で、高級レジャー感がありますよね。

無料スタンドの椅子もまだ新しくお洒落。若松や丸亀なども真新しい建物なのですが、やはり新しいうちは何でも良いですね。

ボートレース大村の投票システム(トータリゼータシステム)はボートレース江戸川・からつと同様に富士通フロンテック製のものを使用しているので発券機も他の2場で見かけるものと同じです。

このタイプは当たり舟券を一番右上のスリットに入れるのですが、この新型の発券機は左下に会員カードを入れる所があるのでついついそこに入れそうになりがち…

ホールも音響やライトがかなりしっかりした作りで、土日には様々なイベントが行われています。家族連れでの来場が非常に多いため、時には映画上映などが行われることも。

本場ゲート入ってすぐ左手にはボートレース発祥の地らしく「発祥の地記念館」があります。当時使われていたボートの展示やら何やら色々とありますので初めて行った際には一度見てみましょう。結構面白いです。

ゲートを入って左手の方には中庭的なものがあり、子供向けの遊具が置かれた広場となっています。競艇場というだけでなく大村市内最大の、大人も子供も来場できる遊行施設として推していこうという施行者側の意図なのでしょう。

また水面際の1マークには巨大な防風ネットが設置されています。これは2022年、大村での開催は初となるグランプリ・賞金王決定戦に向けて建設されたものです。

同じくグランプリ合わせとして建設されたのが反対側の2マーク側にある新スタンド。普段は開放されておらずイベント時などに団体で利用する、全国各地の場にもあるROKUと同じ扱いになっています。

Wifiについては本場・場外ともに同じSSIDで使えるようになっています。

 

さて有料席(特別観覧席)です。

有料席のブロックは大きく2つに分かれています。1Mに最も近い、場外発売所が1Fにある建物が「ロイヤルスタンド」です。

ロイヤルスタンドの1Fは場外舟券売場+場外有料席、そして2Fから上が本場内扱いのロイヤル席フロアということになります。

2F/3Fにあるロイヤル席が2000円、全152席です。自販機式のフリードリンク、液晶モニタ、コンセントなど完備です。

あと面白い事にこのロイヤル席ではサングラスの無料貸し出しを行っています。晴れた日の夕方は西日がかなり強烈になりますからね。しかし利用している人が居るかは…謎。

1Fにある場外扱いの有料席もここで紹介してしまいましょう。この座席は1000円でフリードリンクは無く(自販機は置いてありますが)液晶モニタ、電源などはきちんと用意されています。

朝から座席を確保できて終日1000円なこと、水面まですぐ出られることなどを考えると、実はこの席かなりお得です。

本場の開門は14時ですが、その開門後に1000円を追加することでロイヤル席に「格上げ」できるのもポイント高いです。朝から行って14時までここで遊んで、開門後にロイヤルへ移動…ということもできるわけですね。

もちろんここに居たまま本場でのレースの度に水面際にちょこちょこ行って戻って来る、という事も可能です。

 

次に本場スタンド2Fにある「特別観覧席」ブロックの紹介です。

・ファーストシート(全38席)1000円
・スーパーシート(全104席)1席500円
・グループシート(定員4名)2000円
・TATAMIシート(定員6名)4000円

特別観覧席ブロックは4つの種類の有料席があります。スタンダードなファーストシートはシングル席でモニタなどはないものの電源コンセントは完備、ゆったりとした椅子が特徴です。

 

スーパーシートは500円という価格らしい見た目の、ちょっとお得なペア席の作りです。ただし中央にコンセントもきちんとあり、ファーストシートとの違いは椅子とテーブルですから機能的には差異があまり無く、1人でも利用しやすい座席です。

グループシート、TATAMI席もコンセント等の設備は同様に用意されています。

ボートレース大村のマスコットは「ターンマーク坊や」です。どこかで見たことのある絵柄…そう、ミスタードーナツやポテトチップスの「ポテト坊や」などなどデザインした原田治さんです。

何がいいって、このターンマーク坊やのグッズが無茶苦茶あるんですよ!!!もう現地でテンション上がってしまいました。ちょっと他場も見習え!!特にびわこ!と言いたい所ですが、原田治デザインならグッズも売れますわ…作りますわ…という所でしょうか。

思わずハンドタオルやマグカップなど買ってしまいましたが、ちゃんと袋もターンマーク坊や入りのオリジナルデザインです。最高。

なお原田治さんは2016年11月24日に70歳で亡くなられました。合掌。

 

おまけ:ブルードラゴンってこれ由来?

ボートレース大村の周りを地図で見ると目の前に島らしきものがあるのがわかります。

本場のゲートから駐車場を渡って2~3分歩いた所にあるんですが大村湾には「山から龍が湾に降りた」という伝説があるくらいに龍にゆかりがあるらしく、1708年から300年以上の歴史を誇る神社となっています。

参道となっている橋を渡って小島に渡るのですが、後ろを振り向けばボートレース大村の建物が見えるのがまた面白い。ボートレース住之江の護国神社同様に、レース前にお参りするというのも良いかもしれませんね。

 

観戦する

競争水面は当然のことながら大村湾の海水。冬は強風が吹くことが多く荒れ水面になりがちですが、1年を通して見事なまでにイン逃げ天国となっています。

近年の持ちペラ制度廃止や出力低減モーター導入などもあり、ますますダッシュが不利という状況になりました。固めの決着を好む人にとっては「とりあえずインコースから買える」大村は向いているのかもしれません。

また2018年9月23日、ボートレース大村にとってまた一つの大きな転換点になるのですが「発祥地ナイター」としてナイターレースがスタートしました。

 

それまでも開催時間を18時までとした薄暮レースなどが特徴的だったのですが、またデイレースの場が一つ減ったことになります。

ネット投票が大きな割合を占める昨今ですし、ナイター開催となると騒音の関係で地元の理解を得る必要があるのですが大村市のバックアップが手厚いので実現出来たのかもしれません。

 

ボートレース大村と長崎空港は非常に位置が近いというのは冒頭でお話しましたが、ちょっと小高い所からレースを見ていると長崎空港にアプローチしていく飛行機を見ることが出来ます。

ということは飛行機の中からもボートレース大村が見えるということでして、初めて行った時は窓から見えた競争水面にテンションダダ上がりでした。

 

食べる

来場者も多い、建物も新しいとくれば食事事情の良さは全国トップクラスになろうというものです。よーく考えてみても全国1位かもしれません。売店などもありますが、まずはフードコートで問題なしです。

 

フードコートで食べられるメニューは多いんですが、スタンダードなうどん・そば、長崎らしい「あごだしラーメン」や「長崎ちゃんぽん」等の麺類、そして割とガッツリ系の「ローストビーフ丼」「牛炙り丼」があったりと目移りしますね。

 

「home ground」で食べられるご飯ものはプラス100円で「大盛り」が出来るのですが、ご飯だけでなくきっちり肉も増量してくれるので成人男子としてはとても食いでのあるメニューです。

フードコートの上階にあるのが「シーウォーカーズカフェ」、そして長崎と言えばの佐世保バーガーです。

お値段も手頃な上にボリュームもバッチリ。ファーストフードとして朝飯にはちょっと重いかもと思うくらいのズシリ感です。食いでがあります。

内容に関しては食いかけの写真で恐縮ですが、こんな感じです。

そして屋外の広場の方に出ますともう一店舗「KINOBUTA」というお店があります。なんとお子様ランチ専門店!成人おひとり様でも入れるのですがさすがに…ということでこちらは未踏。

食に関してはゴチャゴチャ言うのはバチが当たるくらい(というか他場に申し訳ないレベルで)色々ありますので、複数人で行ってシェアしてみるか、2日くらい行ってみるかであれこれ食べてみたいところです。

 

泊まる

近くに大都市・長崎がありますのでホテルの選択肢としては圧倒的にそちらに軍配が上がるのでしょうが、大村がナイター開催になったので最終レース終わってから長崎駅に移動すると22時、そこから動きづらい…というのはちょっとあるかもしれません。

大村駅にも選べる程度にはありますし、ホテルによってはボートレース場から徒歩圏内の所もあります。大村マリーナホテルと大村ヤスダオーシャンホテルの2つです。

大村駅とボートレース大村の中間点に位置していてどちらにも行きやすいので、基本的にはその2つのどちらかを取るようにしています。

参考リンク:大村駅周辺のビジネスホテル (じゃらん)
参考リンク:長崎駅周辺のビジネスホテル (じゃらん)

 

おまけ:大村で呑む

大村駅近辺には結構な数の居酒屋・飲食店があるのですが…その中で初めて行ったのは「勘作さん」です。

大村湾が目の前だから魚系を…といろいろ攻めたんですが、以外にも個人的にヒットしたのはスペアリブでした。ジューシーでとても美味しかった。これは嬉しい誤算というやつでした。鯨関係のメニューもありましたね。

そしてもう一店舗、2回目の大村行で行って通うようになったのですが「一歩」というお店。こちらも魚介を中心に非常においしいメニューが揃っています。日本酒の取り揃え方も素敵。