#23 ボートレースからつ

 

行く

ボートレースからつは佐賀県唐津市に位置するボートレース場で、空路としては福岡空港が最寄りになります。

そこから福岡市営空港線~筑肥線(直通)の西唐津行きで一本、あるいは筑前前原駅で乗り換え、といった行程でボートレース福岡のある天神からは1時間20分程度で到着します。

福岡空港から見るとボートレース福岡とボートレースからつは同じ路線上に位置することになります。

無料送迎バスは東唐津駅に電車が到着した数分後に出るように調整されています。ホームからの階段を下りた所にボートレースからつの誘導員の方が居ますので迷うことはないでしょう。

距離はアバウトに1.5kmで真っ直ぐな道なので迷うことはないと思います。タクシーならワンメーターです。唐津駅あるいは唐津バスターミナルからも出ており、東唐津便の15~20分ほど前に出発です。

帰りのバスについてですが、10/11Rは東唐津駅行きのみ、12Rは行きと同様に東唐津駅→松浦橋→唐津駅→大手口バスセンターを経由していく便が出ています。

 

場内設備

ボートレースからつのスタンドは松浦川河口にあった競艇場が現在地に移転したのが1975年で、そこから46年の歴史がありました。そしてつい最近ですが、大改修が行われて2021年11月27日に新スタンドのオープンとなりました。

築40年以上経過している建物は流石に歴史を感じる佇まいでしたが、内装がすっかり変わってファミリー向けのさまざまな施設も増えました。1Fがフードコートやエントランス、Moooviなどになっており、2Fが観戦スタンドという構成です。

2Fの1マーク寄りの所には蔵書が多数ある図書館めいたカフェもあります。

1F水面際にはフードコートがあり、3つの店舗が並んでいます。こちらも改装後の状態で非常にきれいですね。(店舗ごとのメニューなど詳細は後述)

スタンドの大改装が行われて駐車場側の正面ゲート付近は見違えるようになりましたが、水面側の外見は全然変わってないんですよね。ちょっと半端な気もしますが、観戦には関係ないからなのか、あるいは映像に映らない面だからなのか…

ただし改装後にファミリー向け(子供向け)の施設が出来たこともあり、大時計から2マーク寄りの部分には人工芝のフィールドがあり、ベンチなどが設置されています。

ボートレースからつのマスコットは「か・らっキー」です。

イルカがモチーフだそうですが、紹介文を読むと「水中から観戦したらペラ危なくない???」とか「お父さんの情報いる??」とか細かい突っ込みどころが。あとボートレースからつは淡水プールなのですが、淡水に対応したイルカなのかなあ…とか。カワイルカという事にしておきましょう。

投票システム(トータリゼータシステム)は富士通フロンテック社の物を使用しているため、マークカードも他場と違います。

24場のうちこの富士通フロンテック仕様なのは唐津・江戸川・大村の3場だけになっています。まあ色々と歴史的経緯があるんでしょうけど…統一して欲しいですよね。JRA中央競馬も同じシステムなので券売機の形も似ています。

場外に出て1マーク側の方向に外向発売所「ドリームピット」があります。こちらは大改装の更に数年前、2017年3月に作られて綺麗な状態。同じ建物にコンビニのポプラがあります。

Wifiについては本場・場外ともに全域で利用可能となっています。

 

さて、有料席を紹介していきましょう。2種類あります。

【テーブル席】
・シングル席(200円)
・ペア席(400円)

【ロイヤル席】1人2000円
・シングル席(54席)
・グループ席(1組5人まで/計45席)

テーブル席は無料席と同じスタンドの範囲にあり、座席の手前に券売機があるので座席をタッチで指定して購入していきます。

座席はとてもシンプルな作りで、モニタや電源コンセントなどはありません。

続いてロイヤル席です。

ロイヤル席の受付はテーブル席とはまた別にあり、2Fに上がって一番右奥になります。

受付に置かれているモニタを確認して受付の人に席番号を伝え、2000円を払って確保、と言う流れです。

座席は最近リニューアルされた他場と同様の構成。モニタがあり、2口のコンセントがあり、足元にゴミ箱があり、といった構成になっています。

こちらはグループ席。5人まで座れる設計になっています。

他場と違う点ですが、座席を確保すると色付きのバインダーが手渡されます。ここにはケータリングのメニューですとかちょっとしたお知らせ、あとはモーニングセットの引換券などが挟まれています。

そう、モーニングセットが付くんですよロイヤル席は。ちょっとリッチな気持ちになれます。朝10時までに受付で申し込んでおくと座席まで持ってきてくれるサービスとなっています。

ドリンクは自販機ではなくファミレス的な、蒲郡に近い構成です。

 

観戦する

ボートレースからつと言えばモーニングレース場です。

2010年に芦屋、そして2011年2月に徳山、更に唐津が4月からモーニング化されました。それに三国・鳴門が続いた形になりますが、グレードレースを除く通年モーニングはこの3場だけです。

ボートレースからつの本場から見て競争水面は東に位置する事になりますが、これがモーニングレースだとどうなるか。真正面が太陽です。スタンドから見るとギラッギラであまり良く見えないことも。選手はどうなんでしょうね。1マークを回る時に見づらくないのでしょうか。

水面際は植え込みがずーーーっと並んでいて、この「立見席」からだとレースが逆に見づらいような。

特に中央から2マークにかけては低い所が続いているので、競争水面際に出てきた人は大体1マークの少し高い所に集まっているようです。

 

食べる

ボートレースからつの食事処としてはフードコートがメインとなります。「からっキー食堂」「元祖肉々うどん」「ポムの樹Jr」の三店舗です。

全くジャンル違いの三店舗ですので選択肢が多いのは良いのではないでしょうか。ケータリングもやっており、ロイヤル席の受付で申し込んでおくと座席まで持ってきてくれます。

こちらはからっキー食堂の焼肉定食。フードコートが水面側のため、レースを見ながらでも食事が出来るのはいいですね。それが出来るのは、ここか、びわこか、くらいだと思います。

 

泊まる

唐津は福岡などの大都市から離れた所にありますし、モーニングレース場という事を考えれば近くに前泊するのがベスト、ということで唐津駅周辺のビジネスホテルで良いでしょう。値段も5000円程度と値ごろです。

ボートレース福岡からハシゴする場合にも福岡市内で他のイベント客と宿泊施設の争奪戦をするよりは、さっさとこちらに来て泊まってしまうのが良いでしょう。

参考リンク:唐津駅周辺のビジネスホテル (じゃらん)

 

おまけ:唐津を歩く

唐津駅周辺は唐津城の城下町ということもあって全体的に町並みが美しいですね。適当に歩いていても面白いです。

 

駅の北口を出て右方向、線路沿いを少し歩いた所にボートレースチケットショップ前売場外ミニットがあり、ここで舟券を買うこともできます。

本場開催中は本場+デイ2場+ナイター1場、非開催中はデイ3場+ナイター1場という4場発売になっているようです。この目の前には「唐津屋台街」があり、場合によっては呑みながら行ったり来たり…ということも出来るかも。

どうせモーニングレースやるんだからと無茶苦茶早起きして明るくなった城下町をぶらぶらと散歩するのもまた楽しい。

唐津駅前から唐津城の横を通り、更に東に進むと日本三大松原のひとつ「虹の松原」があります。砂浜に出てぼーっとしているとこれがまた良い…海無し県の生まれなのでこういう景色は旅に来た感があります。

 

おまけ2:唐津で呑む

駅に近いブロックに沢山飲み屋はありますが、ボートレースチケットショップ前売場外ミニットと道を挟んで向かいに飲み屋さんが建ち並んでいる「唐津屋台街」があります。コンテナ的な作りなのか、同じような箱型の施設がズラリ。

「飲む」と「打つ」はここで揃います。お店によってはボートレース中継を流している所もあり…

「このレースいけるわ…ちょっとミニットいってくる!」と小走りに舟券を買ってきて、また飲みながらそのレースを見る、といった遊び方も可能です(店を出る時にはちゃんと断りをいれましょうね)