行く
ボートレース徳山の最寄り駅は櫛ケ浜駅(山陽本線・岩徳線)ですが、起点となる駅は一駅隣にある徳山駅です。新幹線の停車駅という事もあり、陸路で移動する場合にはまずここに行くことになるでしょう。
空路で行く場合は山口宇部もしくは岩国錦帯橋空港からということになりますが、羽田からでしたら岩国の方が便利かと思います。ボートレース宮島とボートレース徳山のちょうど真ん中あたりに岩国錦帯橋空港がありますので、この2場をハシゴする場合にも岩国でよいでしょう。
ハシゴをするにあたりボートレース宮島(宮島口)から徳山駅へは70分程度ですが、ここで要注意な点がありまして徳山駅の在来線改札では交通系ICカードが一切使えません。使えるのは宮島口から見ますと南岩国駅まで、です。
「使えないゾーン」の外からカードを使ってやって来た場合には有人改札の窓口で出場証を発行して出ることになります。というわけで徳山に電車で行く場合には券売機で紙の切符を買ってしまいましょう。
ボートレース場のハシゴとして実はもう1ルート、下関と徳山をセットにするというやり方があります。
ボートレース下関の最寄り駅「長府」から21:52に出る下松行きの電車で約1時間40分、ゆらり揺られて23時半には到着出来ますので、下関の最終レースを見ても多少余裕がある移動方法になっています。
さて、早朝に徳山駅近辺に居るとして、本場までどう移動するか。櫛ケ浜から歩けない事はないですが2.5kmくらいありまして、気候によっては非常にしんどい行程になります。やめておきましょう。
ボートレース徳山への往路については徳山駅・櫛ケ浜駅から無料タクシーが運行されていますので、そちらで良いでしょう。
徳山駅は「みなと口」を出た所にロータリーがあってその中央付近にボートレース徳山専用のタクシー乗り場があります。午前7時45分から運行しており、のぼりが立っています。
係の人も2人ほど居て、近づくいていくと「競艇場ですか?」と聞いてきますのでハイと答えるとその日の出走表を渡しつつタクシーのドアを開けてどうぞ、という感じでエスコートして貰えます。乗り合いですので自分含め2人以上乗車しないと出発しませんので注意。自分が1人目でしたら2~3番目の後続の人がすぐ来るのを祈りましょう。
櫛ヶ浜駅前にも同様にタクシーが止まっているので迷う可能性はゼロです。乗車の際の流れは徳山駅前から乗る際と変わらず、乗り合いで複数人揃った所で出るのも変わりません。
帰りについてですが、本場と外向の間にバスの停留所があり、本場の最終レースが終わった直後に行くとバスが待っています。出発時刻ですが、通常運行ですと14:50(12R終了後)と17時の2便。
なぜ17時かと言うと、ボートレース徳山の本場はモーニングレース終了後も他のデイレース場の販売のために2時間ほど開けてくれるからです。薄暮開催以外のデイレース場の最終レースを売って、17時に本場がクローズとなります。有料席もその時間までは使えます。
場内設備
さて場内設備です。2017年10月に完成した中央スタンド、そして正面ゲートの真新しい姿が出迎えてくれます。で、この「いかにもゲート」らしき建造物に改札ゲートがあるかと思いきや、その先にある中央スタンドの左端に改札ゲートがあります。
この広場の端には神社があり、24場のどこかに必ずある(探してみよう!)笹川像もこの神社の横に設置されています。
入場した所の建物が中央スタンドになります。2017年秋からの稼働で設備も真新しく、トークショーや開会式などが行われる大ホールもここにあります。
2フロア構造になっており、大ホール(ステージ)とテラス席、キッズルームやインフォメーションなどが1Fにあります。ここには徳山のマスコットキャラ、スナメリ(イルカ)の「すなっち」もチョコンと置かれています。
2Fにはデスク付き(!)の3席1セットの無料観覧席があります。端にはシングル席もありますよ。ここを取りに行くために開門待ちをする人もおり、多摩川の3Fへ開門ダッシュするご老人方を思い出してしまうのです…
そして2マーク寄りの所には女性専用シートも。この辺は新しいスタンドならではですね。2Fからホールを見下ろすこともできます。
1マーク寄りの西スタンドは新スタンド建て替えの影響を受けずに稼働中。有料席もこの西スタンドにあります。
この建物の特徴は上階から見られるペデストリアンデッキの存在でしょうか。喫煙所も兼ねています。西スタンドは少し年季が入ってきてレトロ感はあるものの、そういえばいつ建設されたんだろう…ちょっと調べましたが出てこない。
Wifiについては本場内の全域で利用可能となっていますが、妙にパケ詰まりする印象。
(VPN等で経路を変えると詰まらなくなるので、途中経路の問題だと思いますが…)
さて有料席の紹介です。
有料席は1種類のみ、一律1000円、土日でも(一般戦なら)結構空いていますので、なるべく上の段を取るほうがよいでしょう。基本的にはペア席になっています。
徳山は競争水面に大型ビジョンが無いため近くのモニタに頼る部分が大きいのですが、後列の人は上に付いているモニタを、前列の人は最前列にズラリと並んでいるモニタを見ることになります。
後列でも位置によってはモニタが見づらい場所がありますので、そこは席を指定する際に座席表でチェックですね。ドリンクはお馴染みの自販機式フリードリンクです。
本場のすぐ目の前にある外向発売所「すなっちゃ徳山」は2011年にオープンした、まだ真新しい建物です。1日最大11場発売ということでいいんでしょうか(モーニングとナイター場が入れ替わる方式)
おまけ:地元予想紙を読む
ボートレース徳山の有料席に入ると予想紙が2紙のうちから1部貰えるのですが、そこで貰えるのがこの「必勝」です。(もう1つは日刊スポーツ)その前に行った時は「3ちゃんニュース」だったのですが、変わったんですかね??
おまけ2:改装中の様子
2017年10月に新スタンドが完成するまでの暫くの間、中央スタンドは取り壊されて瓦礫となっておりました。その頃に行った様子がこんな感じです。
この跡地に新たな中央スタンドが2017年10月にオープン、その翌年の2018年6月にSGグランドチャンピオン開催がありました。優勝は地元の白井英治。
観戦する
太華山の麓に位置しており、ペデストリアンデッキに出て左(2マーク側)を見れば海、右(1マーク側)を見れば山、ということでなんというか極端な地形に位置しています。
そのせいか発売締切前のBGMも5分前からは「海は広いな大きいな♪」なのに2分前になると「アルプス一万尺」に変化して、海から山に行って海抜がいきなり上がったりして節操がありません。だがそれがいい。
そしてこれはボートレース徳山の大きな特徴でもあるのですが、競争水面の向かい側にビジョンがありません。24場で対岸ビジョンが無いのは徳山と江戸川だけなのですが、SG開催や中央スタンドのリニューアルを経てもまだ無いところを見ると、すぐ後ろが漁港になっていることが関係しているのでしょう。
競争水面のビジョンが無いということはオッズや展示の確認が場外ではやりづらいということです。最近ではスマホでポチポチしますので、予想に際して致命的という事では無いんですが。
なお冬場開催の時に行くと朝陽がギラッギラでとても眩しいです。
食べる
本場内で食事を取るならまずは西スタンドの食堂「ドルフィン」になるでしょう。食堂らしい食堂はこのドルフィンと、ゲートの外にある(再入場券を発行して出て行ける)「マーメイド」の2軒となり、それ以外は売店での軽食、ということになります。
メニューとしては丼もの・麺ものが中心。定食も日替わりでありまして、これが500円と中々にリーズナブル。お会計は先に店内中央の券売機で購入、それと引き換えに番号札を受け取り、好きな席に着いて待っていると持ってきてくれる方式です。食べ終わった後は店内中央にある食器置き場へ戻しましょう。
もう一つの食事処、本場入り口手前、大きなゲートらしき建造物の真下にあるのが「マーメイド」です。
ドルフィンよりもちょっと品数が多くて、ライトなスナック的メニューが見えますね。これは外向発売所のお客さんも食べに来るからだと思いますが、ドルフィンと違ってこちらは券売機による食券式。食券を買ってカウンターに出して待つスタイルです。
こちらは場内の売店。中央スタンド2Fにある「マリン」と西スタンドの2F(無料席フロア)にある「帆のかII」です。「帆のかI」は一体どこにあるのかというと場外、外向発売所の中にあります。
泊まる
もう宿泊に関しては徳山駅前の一択で良いでしょう。ビジネスホテルも選べるほどありますし。お値段も1人あたり4000~5000円程度の値ごろな宿がゴロゴロしています。
駅前に密集していますし繁華街も近いですから(シャッター街になる時間はちょっと早いですが)飲みに行ったり夕飯に困る事はあまり無いでしょう。
参考リンク:徳山・岩国駅周辺のビジネスホテル(じゃらん)
なお本場から遠く離れた場所なのでこちらで紹介してしまいますが、徳山駅の「みゆき口」のエスカレーターを下りたところから右に商店街をズンズン進んでいくと場外舟券売り場「オラレ徳山」があり、こちらでも最大11場の舟券が買えてしまいます…!
ここで舟券を仕込んでナイトレースを肴に呑むというのもまた一興。
おまけ:徳山で呑む
ちょっと路地に入った所とか、知る人ぞ知る、という店はさすがに一見さんでは入りづらいものです。その点、徳山駅のみゆき口を出た辺りの商店街には多数の「パッと入って食って飲める」飲食店がそこそこ並んでいますので安心感が高いと言えるでしょう。
「とりあえず魚が食いてえな」となれば、様々な店が軒を連ねる銀南街にある「宇佐川水産・鮮味食彩」さんは間違いのないところです。
刺し盛りの気前が非常に良い所ですし、おひとりさまでも個室を用意して頂けて注文もタッチパネルと、のんびり飲食が出来る環境が整っています。
宇佐川水産さんは徳山駅近くに計2店舗を構えていますので、こちらが満席でももう片方の「銀座店」の方に行ってみるというリカバリー手段があります。
前述の「オラレ徳山」から更に先に進んで左折、これまた飲み屋さんが結構並んでいる「平和通」という大きな通りがあるのですが、そこにある「いっぷく」さんもお一人様向けのカウンター席があり、お値段も手頃でお酒の種類も豊富、魚料理や鶏料理に力が入っているナイスなお店ですのでオススメ。
やはり旅打ちとなれば、その地方の地酒を頂いてみたいものです。メニューにこういう形でお酒が紹介されていると「この列は全部山口かよ!上から行っちゃうかあ~」という気持ちにもなろうかというものです。