#10 ボートレース三国

 

行く

おそらくですが、24場の中で最も旅打ちに厳しい場でしょう。なにせ福井県の芦原温泉駅を最寄りとする場でして(あわら湯のまち駅の方が近いですがJRに比べて不便)開門あるいは1レース目に間に合おうと思ったら前泊必須という場所です。更にここ最近では4月頭~9月末にかけての期間はモーニング場として開催するようになったため、1Rの締切が8:50前後になります。なので8時半頃に辿り着いているためにはどうするのか…旅打ち泣かせの場となります。

この位置関係で「おお…これは難しい…」とお分かり頂けるでしょうか。結論としては福井駅周辺に前泊してしまうのが良いと思います。後述しますがビジネスホテルの選択肢も十分です。

福井までのルートとしては東海道新幹線の米原から特急しらさぎに乗り換えるルートでよいでしょう。東京から出発する場合には20:03発のひかり533号(新大阪行)がその日のうちに福井にたどり着くための終電になります。22:48発のしらさぎに乗り換えて福井到着は23:50です。大阪側からも同じしらさぎに間に合うように移動しましょう。なお福井から芦原温泉までは在来線で15分ほど、近いですね。

芦原温泉駅からはバスを利用して行くことになります。無料送迎バスの停留所は改札を出て右側、ロータリーのある側の「西口」に下りて行き、駅を背にして右手の方にあります。反対に左手に行くと京福バスの路線バス乗り場がありますので無料送迎バスの無い時間に行きたい場合はこちらを利用します。「東尋坊・三国方面」の2番乗り場です。「三国ボート場口」というズバリの停留所があるのでそこで下りましょう。所要時間はきっかり20分で料金は290円でした。交通系ICカード非対応なので乗る時に整理券を取って下りる時に現金で払いましょう!

ボートレース三国 Official Site – 無料バス時刻表

ここまでは芦原温泉駅発のバスの話をしましたが、JR福井駅前発とJR金沢駅前発というバスがあります。福井駅前発のバスはデイレース時9:50が発車時刻なので、1レースの開始時間10時半頃には間に合いません。開門に間に合わなくても良いよ、1Rに間に合わなくても良いよ、ということであれば非常に楽なルートだと思います。福井駅のバス乗り場は東口側、ホテルエコノ・ホテル京福やえちぜん鉄道勝山永平寺線の駅がある側になります。

さて行きは良いとして帰りのバスはどうなんでしょう。ボートレース三国は競争水面に対して横長の構造で(どこも大体そうですが)1号館と2号館に分かれています。外向発売所寄りの「でかいカニ」がある方が2号館です。バス乗り場はその反対側、1号館のゲートを出た先にあります。

ゲートを出た所はタクシー乗り場になっていて、そこからちょっと坂を上った所に広いバス乗り場があります。バスの行き先は4方向、JR芦原温泉駅、JR福井駅、JR金沢駅、大聖寺~加賀温泉~小松駅~北鉄南部支所前となっており、芦原温泉行き以外は「乗車整理券」が必要になります。

バス乗り場の手前でボートレース三国のスタッフの人が乗車整理券を配っていますので、芦原温泉以外の所に行く場合はそれを必ず貰うようにしましょう。必須です。土日で実際に福井駅行きを利用しましたが、満員になって乗れないということはまず無いと思います。乗車率30%くらいでしたから座席に余裕もあります。基本的には車文化の場所だからですね。

 

おまけ:恐竜王国福井

芦原温泉に向かう道すがら、色々な駅でこのような何とも言えない人形(竜形?)が駅のベンチに佇んでいるのを見ますが、曰く、福井は恐竜王国なんだそうです。世界三大恐竜博物館の一つ「福井県立恐竜博物館」を擁しているそうなんですが、そういえばボートレース津のある三重県も恐竜推しでしたねえ。あちらはマスコットも恐竜でしたが。

 

場内設備

まず正門的な扱いの2号館の前に立つと競争水面の1マーク側を護る超巨大な風防フェンス、そして……カニ!!!に目を奪われることと思います。というか視界全てがそれになるので目を離せません。これを見ると「遠路はるばる来てしまったなあ」という気持ちになるのですが、この2号館の入り口に向かって左手辺りになぜか野良猫がいっぱい住んでいます。かわいい。

正面から見たでかいカニですが、2F映像ホールが丁度その裏側になります。カニの足やらボートレースのロゴマークやらが見えるのがわかりますね。場内はちょっと年季が入っている感はありますが、全体的に清潔感があります。あまり床に舟券が落ちているのを見なかったせいでしょうか。

無料観戦席は全ての席にクッションが敷いてあります。これはちょっと珍しい気がする。ボートレース三国は元々入場者数がそんなに多くない場なのでどこにでも座れますし、それで困ることはないでしょう。

ボートレース三国は前述の通り1号館と2号館に分かれており、その間に連絡通路があって行き来できるようになっています。

まず2号館側から。無料スタンドが1F/2Fの2層になっています。3Fが有料席です。

フロアごとにカラーリングが違うんですね。青が1F、赤が2Fで全体的に2F側の方が賑わっています。これは1号館との連絡通路が2Fに存在すること、ゲートから入った時におのずと2Fに行くことになるため、そのまま1Fに下りない人が多いなどなど、色々と理由があると思いますが、ウロウロしてみると、なるほど食事するにしても2Fだとやりやすいですね。

こちらは1号館の様子。1号館は2F部分しか無く、1F部分は水面際の芝生広場と中を繋ぐ通路的な作りになっています。最奥部に特別観覧席・スペシャルシートへの入り口があります。

2号館の手前に駐車場があり、更にその手前の道路沿いに外向発売所「ディアボート三国」があります。2015年7月にオープンしたこの発売所なのですが、この建物の雰囲気、どこかで…??ってこれパチンコ屋の居抜き物件じゃないですか。入り口とかそのまますぎる。まあローコストに有効活用したと好意的に解釈しましょう。逆に言えばボートピアなどが存在しない県に今後ボートが進出していくに辺り、こういう方法があるということでもあります。「国道沿いの潰れたパチンコ屋」なんてどの県にもありますからね。

さて有料席の紹介です。有料席には3種類あり、2号館側が1000円のペアシートと4名まで利用可能な2000円のグループシート、そして1号館側の最奥部に2000円の特別観覧席があります。まずは一番利用頻度が高いと思われる2号館の有料席から。

窓口上部のモニタで空き状況がわかるようになっており、番号で指定して購入する事になります。混雑状況についてですが、真っ先に埋まるのは一番後ろの列で、2列目や3列目はお昼に行ったとしても余裕で取れるでしょう。なお2018年1月の改装オープンにより、有料席の各デスクにそれまで無かった液晶モニタが設置されるようになりました。椅子は入れ替えなくそのままですが、机も木目調のものに真新しくなっています。真ん中に液晶モニタが来た関係でドリンクホルダーがそれを避けて左右離れた位置に出来ました。グループシートもちょっと機種は違う大きめのモニタが設置されています。

ちょっと嬉しいのは、設置されている液晶モニタの裏側にUSBポートがあるのでスマホ充電などがそこから出来るんですよね。コンセントなどはありませんが、これで十分だと思います。あちこちの場で液晶モニタが設置されているような有料席に入ったらまずモニタの裏の端子を確認するクセが付きました。ドリンクは自販機式のフリードリンクです。(改装後、機種が変わってます)

下の写真は改装前の、2016年12月のものですので参考までに。モニタが無くドリンクホルダーが中央にありますね。

 

さて続いて1号館側の特別観覧席・スペシャルシートをご紹介します。

椅子が豪華ですね!2000円の席っぽい風格は十分なのですが、実はこの椅子、キャスターが無く床にガッチリ根を下ろしていまして、移動させることが出来ません。そのためマークシートなど書こうとすると浅く座ることになり、結果的に疲れてしまうという…なんで固定しちゃったんだろう…そして残念なことがもう1つ。

柱…多くない??もともと2マークよりの1号館ですから1マーク側が見づらいのは位置的にしょうがないにしても、柱で1マークの攻防がますますよくわからない事になっています。もちろん2マーク側の攻防は大丈夫なんですけどね。確保した座席の位置によってはかなりレース展開を追いづらい事になりますので、席を決める前に窓口の人にお願いしてちょっと中を見せてもらうのも良いかもしれません。初めてここに入った時は適当に決めてしまったので、慌てて戻って席を変えてもらいました。個人的には30~35番の真ん中辺りがオススメです。

備え付けの液晶モニタは側面にUSBポートがありますのでスマホ充電などは1000円席同様に可能です。あとこの特別観覧席内だけかもしれませんが(場内に他にもあるかもしれませんが)はずれ券抽選機があります。津などにもあったやつですね。近畿北陸地区みんなあるのかな?そしてドリンクは自販機式のフリードリンクです。というわけで2000円というお値段ながら、観戦位置といい設備といい、1000円席と比べてそんなにアドバンテージを感じられません。また次に行ったとしても使わないかなあ…1000円席は雑誌のクーポンでも入れますからね。

さて……ボートレース三国でこれを紹介しないわけには行かないでしょう!!!

ボートレース三国の愛らしいマスコット「カニ坊」なのですが…うーん……愛らしい…かなあ…モチーフは越前ガニだそうです。facebook等を見ると語尾は「カ~ニ≧[゚∇゚]≦」という事になっているらしく。いや、力の入れどころ、そこじゃないでしょう!?!?と突っ込みたくなる程度に雑なマスコットです。カニをモチーフにした時点で限界は見えていたということですカニ……

 

観戦する

競争水面のほぼ全体が緑に囲まれていて、更に民家が競争水面の向こう側にあったりして「余生を過ごすならああいう場所も悪くない…」と観戦する人が思っているかどうか。ボートレース場は目の前だけど平和島などと違って街から遠いからちょっと嫌だな…というのはさておきまして、なんというかのどかな場所です。この雰囲気は同じく内陸部・淡水プールで周りが緑に囲まれている芦屋も近いものがありますね。

1マークが広い場ですので全体的にインコース強めの展開が多くなっています。本命党の人は好きでしょうし「あさイチ(1R)」「あさガチ(2R)」「ひるトクトク (5R)」などの当てやすい企画レースが用意されています。

全国で唯一日本海側に存在するボートレース場ですので天候としては雪に見舞われる事がちょくちょくあります。山間部が近い桐生なども積雪がありますが、三国では水面が凍結して開催できないまま中止になった節がありました。

日本海側で冬場はなかなかいい天気の日に行けることは無く、かなりの運になるのですが青空が垣間見えるといい気分ですね。

 

食べる

おそらく三国の食事処はメインとして2号館の「三国売店」「喜船」あたりになるでしょう。名物はソースカツ丼ということだそうで、実際に食べたら中々良かったです。桐生でもソースカツ丼が名物的な扱いになっていましたね。

三国売店のソースカツ丼、豚汁がついているのですがこれが妙に美味かった。寒かったせいでしょうか。水がうまい土地だからかもしれませんね。あとは福井名物ということで良いのでしょうか、おろしそばなどがあります。これは三国売店左手にうどんそばコーナーがあるのでそこで食べられます。立ち食いスタイルでもよし、その辺のテーブルに持っていって食べるもよし。牛丼もあってカツが売り切れの時に食べましたが汁だくのダクダクでした。最後にズズーって啜るレベル。味はそれなりというか普通です。

こちらは喜船のカルビ丼。看板メニューみたいな扱いだったのでついつい注文してしまった。いいお値段しますけどね。あとでメニューを見返したら「焼飯」があるんですよね。やきめし!チャーハンではなくやきめし!若松行った時のエビス食堂のやきめしを思い出す所ですが、今度はこの焼飯と豚汁のセットに挑戦してみたいところです。絶対うまいはず…

1号館には「レストラン ドリーム」というものもあります。こちらは2号館のスペースに比べるとこじんまり。ビールや軽食が購入できます。

3Fの有料席スペースの中にも「レストラン水仙」があります。

ボートレース三国場内ではそれなりに多くの場所で食事が出来るわけですが、各店舗ごとにメニュー幅が広いので制覇するのは大変でしょう。ということで全国的に見ても食事事情は悪くないのではないかと思います。むしろ全然良い方かと。

 

泊まる

冒頭でも書いたように、ボートレース三国は前泊のつもりで近くまで行っていないと1Rに間に合わない程度に交通関係は厳しい場所です。であれば芦原温泉に泊まりたい所ですがこの辺の宿はバカ高いです。1人で素泊まりなら7000円くらいで行けるかも…みたいな所がちょっとあるかどうか。オススメは福井駅前に泊まってしまうことです。こちらは旅館などではなくビジネスホテルが多いので非常に安価に泊まることが出来ます。現時点でのベストチョイス。

なぜ現時点では、となるのかと言えば、現在北陸新幹線は金沢から先の延伸が進められておりいずれは京都と結ぶことになっています。途中停車駅に芦原温泉駅が入る事も予定されているため、そのせいでボートレース三国へのルートが一変する可能性があるからです。と言ってもだいぶ先の話(2022年度に金沢-敦賀間が開業予定)ですが…

参考リンク: 芦原温泉駅周辺のホテル(じゃらん)
参考リンク: 福井駅周辺のビジネスホテル(じゃらん)
参考リンク: 金沢駅周辺のビジネスホテル(じゃらん)

金沢駅からは特急サンダーバードかしらさぎを使用して所要時間は36~40分程度です。在来線では74分かかりますのでちょっと朝は大変ですね…始発は朝5時過ぎからありますのでモーニングレースの1Rにも余裕で間に合うようには動けますが…朝の動きやすさを考慮すると在来線で20分かからないという点において福井に軍配が上がります。

勿論、金沢・福井ともに駅前から無料送迎バスが出ていますのでそれを使う事を考えればあまり「朝の動きやすさ」を考慮する必要はないかもしれません。しかし便数が極端に少ない(1本)のと、バスが到着する時間よりも前に着いておいて場外をあちこち見ておきたい、という旅打ちを更にエンジョイする人には向いていませんので、その場合は芦原温泉まで行って路線バス、となることでしょう。

 

おまけ:福井駅前で呑む

福井駅前に宿泊するメリットとしては食事に全く困らないことですね。旅打ちの時は「地元のうまいもんを地酒で頂く」をなんとなくのテーマにしていますので、色々と調べた結果「庄屋」さんにお邪魔しました。やはり地酒を頂くなら場所も場所ですし魚介が強いところがいい。

表に置いてあるホワイトボードだけでもワクワクしますよね。

地酒の代表「一本義」などでスタートして、スタンダードメニューらしい里芋煮付けから、刺身盛り合わせ、鯖へしこ焼き、甘エビの天ぷらなど頂きました。へしこ焼きが強烈にしょっぱいので、噛んで日本酒でギュッと流して最高な気持ちを味わうドラッグフード!福井うまいもんの片鱗を味わいました。まだまだ食べてないもの沢山ある。越前ガニとか…(これが結構高かった)