#09 ボートレース津

 

行く

地図上で見ると、ボートレース津の最寄り駅は紀伊本線の阿漕もしくは高茶屋なのですが、歩くのは難しい距離になっており、どうにも半端な場所にあるという印象のボートレース場です。

まず名古屋方面から津駅へは近鉄名古屋線急行で行くことになります。特急もありますが急行と到着が10分しか違わない上に特急料金がかかります。ならば急行一択。

大阪方面から津駅に対してのアプローチとして、大阪難波駅からアーバンライナーに乗車するという手もあります。約82分、料金は3000円程かかりますが、名古屋を回っていくよりずっと早く、安くなるはずです。

もう1つは常滑のページでも触れていますが、中部国際空港(セントレア)から高速フェリーを使用して津なぎさまちに行くという方法もあります。津駅からもボートレース場からも離れた場所に到着しますので、路線バスを駆使する事になりますね。

津駅前から乗車する無料送迎バスですが、駅の東口(ロータリーがある方)を出て右手を歩いていくとコンビニのローソンがあり、その目の前に停留所があります。

乗車時間が近づくと乗り場の周りに「それっぽい方々」がいらっしゃるので分かりやすいかと。ローソンの上にはAPOA HOTEL(アポアホテル。アパに非ず)というビジネスホテルがありますのでそれも目印になります。所要時間は15分程度でしょうか。やはりそれなりに距離があります。

無料送迎バスの本数はそこまで多くありません。

もしバスの時間外に行きたい場合は津駅前から「米津」行きのバスに乗ります。乗り場は上の画像を参照して頂くとして、到着する場所もボートレース場から少しだけ離れた場所になります。

慣れない路線で不安はありますがボートレース場の最寄りが米津で、かつ終点なのであまり慌てる必要はありません。この辺は郊外らしい大型店が建ち並んでおり、基本的には自動車文化なのですね。

路線バスで津駅前に帰る際には来た時の降車位置より少し北側に停留所があります。外向発売所でナイターなど延長戦をやっていますと無料送迎バスはありませんのでこのバスを使う事になります。行き先は大体、津駅になっているかと思います。

さて、ボートレース津から津駅前に戻るための無料送迎バスの乗り場は?と最初は戸惑うかもしれません。

少しだけ分かりづらい場所にありまして、ゲートを出て右手に歩いていった「ツッキードームの向こう側」にバスが待機しています。初めて行った時はこのバス乗り場がわからずちょっとだけ焦りました。

更にバスも数台あって途中の経路が異なっているため混乱が重なります。

津駅に真っ直ぐ行く便は一番奥に停まっている事が多いです。道中は何か所かの停留所を経由するのでボタンを押して下りる事ができます。明日は常滑だから高速フェリーに乗らないとなー、という場合は「三重会館バス停」で下りるとなぎさまちに最も近くなります。(それでも1km以上は歩くのですが…フェリー乗り場への路線バスも別にあるはずです)

 

場内設備

ボートレース津に行くとまず「なんじゃこりゃ」という謎の巨大な球体が目に入りますが、これがシンボル的な存在の「ツッキードーム」です。まあとにかく目立つ目立つ。

建物自体は2000年が新スタンドオープンだったといいますから、もうすぐ20年が経過しようという頃です。

なるほど、まだあまり年季も入っておらず、全体的に清潔感がありますね。そしてこの吹き抜け!これもボートレース津の象徴的な部分ですが京都駅ライクといいますか、屋根の半分が明かり取りでとても開放的な雰囲気があります。エレベーターで上下を移動できるのですが有料席フロアから下を見るとこんな感じですので高所恐怖症の方は注意。

無料スタンドはかなりの座席数があります。競争水面際にはウッドデッキが張られていてこれも面白いですね。

そして1Fに売店があるのですが、なんとここには使わなくなったボートの部品が売っています。友人の頼みで燃料タンクを買って持って帰った事があったのですが、ブラケットとか買った人はどうするんだろう…

ボートレース津のマスコットは恐竜がモチーフの「ツッキー」です。

妻の「ツッピー」息子の「ツックン」娘の「ツーコ」の4人家族だそうですが、設定が細かい…何で恐竜なのか疑問だったのですが、三重県はやたらと恐竜やらゾウやらの化石が出るのですね。その辺は三重県総合博物館で多数確認できるとかなんとか。

そしてハズレ舟券を投入して抽選で景品が貰える「ツッキーチャンス」の機械があります。

江戸川にもヤギの「マッシロー」が舟券を食べるやつがありますが、こちらは抽選ではありますがそれなりに見返りがあります。ガンガン食わせましょう。食わせてる時点で損をしているということにはなるのですが。これ、1回だけ当たったことがあるのですが、景品は無料入場券(100円相当)でした。しかも期限が60日だったので使わずじまいということに…

場内のコインロッカーは割と大型のものが設置してあり、無料席フロアも有料席フロアにも両方あります。お馴染みの100円入れて鍵かけて、後で返ってくる方式のものです。

外向発売所は本場から少し離れており、1マークの大きな風防フェンスの向こう側にあります。

行き来するための細い路地があり、小さな川をその時に渡るのですが、そこにはやたらと魚がいて、行くたびに増えている気がします。多摩川の鯉といい勝負です。1日最大8場の販売ですが、他の地方ですと12場買える所もありますのでシステム的には更に拡大も可能でしょう。

 

フリーWifi

Wifiについては本場内のどこでも利用可能です

 

最寄りのATM設置店

ベイスクエア津 ラッツ内1F ATMコーナー(場外の津インクル側から回り込んで行く)

 

有料席/特観席

さて有料席です。2024年11月に大々的にリニューアルされました。内部で複数のブロックに分かれています。

ボートレース津の最も安価な有料席は500円(デスクのみ、モニタ無し)だったのですが、それがリニューアルで無くなってしまうのではなかと危惧されていましたが、実際にオープンしてみるとしっかり残っていて、常連の地元の方にとっては非常に嬉しい構成となってのではないでしょうか。

ロイヤルエリアも一見お高いように見えて、カード払いにするとグッと安くなるので旅打ちユーザーにとっては「今日くらいは全然いいよ」という感じでロイヤルのS席などを取ってみてもいいのでは。

ありとあらゆる需要を吸収できる、全体的にナイスリニューアルと言えます。改悪となった常滑とはえらい違いです。

 

スタンダードエリア(名前が無いのでとりあえず)

・B席 定員1名/500円


・ペアB席 定員2名/1000円


・BOX B席 定員4名/4000円(ソファー/掘りごたつの2種類)


・デラックスBOX席 定員6名/6000円(ソファー/掘りごたつの2種類)

 

ロイヤルエリア

・S席 定員1名/3000円(ツッキーカード払い2000円/在席投票可)


・A席 定員1名/1500円(ツッキーカード払い1000円/在席投票用iPad貸し出し有)


・ペアA席 定員2名/3000円


・BOX A席 定員6名/7500円

フリードリンク自販機も各所にあります。かなりの種類から選べるのが嬉しい。

 

5F プレミアムエリア

・スイートルーム 定員12名/12000円
・ジュニアスイートルーム 定員6名/9000円

これまでの有料席とは別フロア、最も位置も高い5Fで主にグループ観戦用です。スイートルームが4部屋、ジュニアスイートルームが8部屋あります。このエリアならではの展示物が沢山あるんだとか。

 

 

観戦する

海沿いのボートレース場なので快晴の日などは、周りに高層建築物も無いせいかとても広い印象を受けます。水も綺麗ですし…水は海水かと思いきや淡水なんだそうです。ただし海が近すぎるので半海水なのだとか。

津はその立地もあってか風の影響がかなり強く出る場です。季節の変わり目などは強風6mや7mもよくあることですし、その結果安定板を装着することが非常に多い印象です。私見ですが、江戸川といい勝負な気がします。

競争水面際は先述のウッドデッキもありますし、観戦場所は1マークから2マークまで割と自由度があり、とても広くなっています。

ハヤブサを読め

旅打ちに行くとその地域でしか購入できない予想紙を買うのが楽しいのですが、ボートレース津で売られているのはこの「ハヤブサ」です。カラー刷りの津専門誌。この手の専門誌が電子化の流れでどんどん消えつつありますが、長く残って欲しいところです。

 

食べる

めん処 まるいち

まず1Fですが、1マーク側には「めん処 まるいち」というお店があり、どて串などを購入することができます。麺類・軽食中心という感じかな?ここで串物を買ってそのまま水面際でモグモグするのもちょっとした贅沢。

イートインの場合は入り口で食券を購入します。ちょっと変わり種のメニューもあったり。

1F 味ひろば

反対側、1Fの2マーク側にはフードコートがありますが、ここには4軒のお店が並んでいました。しかしコロナ禍の影響でそのうち3店舗が閉店となり、現在では1店舗のみの営業となっています。かつてはこの味ひろばの存在があったからこそ、ボートレース津の食事事情は全国でも相当上の方に位置している印象でしたが…早期の復活を望みたいところです。

3F 味どころ 御飯艇

ご飯処としてはもう一か所、3Fに「味どころ 御飯艇」があります。

こちらも1Fのまるいち同様に食券を入り口で購入します。特徴としては小皿メニューが多いんですね。

まず「Aセット」としてご飯+豚汁+小鉢を購入し、そこにメインディッシュとして小皿を追加することで定食メニューになる、という寸法です。それ以外に「御飯艇セット」があって、これは日替わり定食というやつです。

で、この御飯艇で個人的に激アツと思っているのが「お造り」の存在です。

24場のメシは大体食べましたが、マグロのお造りが単体のメニューとして購入できるのは津くらいではないでしょうか?他に見たことないです。Aセットにこのお造りを足すことで「マグロ刺身セット」が完成してしまうということです。素敵!

津に来たらだいたいこれです。売り切れる前にいそいそと行ってしまう。

 

泊まる

宿泊は津駅前で良いでしょう。ビジネスホテルの選択肢も多いですし、駅の周りには居酒屋・食事処が非常に多いです。個人的には、駅前にありコンビニが1Fにあるということと、無料送迎バスの乗り場が目の前にあるという理由により、APOA HOTELを利用しています。値段もとても安いですし。

参考リンク: 津駅周辺のビジネスホテル(じゃらん)

 

津駅前で呑む

ホテルにチェックインしたら部屋に荷物を放り出して地元のうまいもんをゲットしに出かけるわけなのですが、お気に入りは「炉ばたやき 山波月」さんです。

三重の地酒を始めとした色々な日本酒もありますし、焼酎も結構な種類あります。あとここではマンボウ料理が食べられるんですよ…マンボウは食べたこと無かったのですが唐揚げを食べて食材としての評価は一変、かなりうまいです。ボートレース津への旅打ちの際はマンボウ、おすすめですよ。

津のおみやげは?

三重県のおみやげ候補となるものは意外に(失礼)結構あるのですが、足が早いのを覚悟した上で買うならば津駅に入ったすぐ、切符売り場の近くに「蜂蜜まん」の売店があります。これがお安くて中々にうまい!

20個くらい買って自宅に持ち帰ってすぐ冷凍、何日間かかけて楽しんだりします。お土産に悩んだらオススメ。

なおこの店舗での販売は17時までですが、それ以降は目の前にあるセブンイレブンで販売されています。最終レース終わって送迎バスで津駅に着くころとなれば大体そのくらいの時間なので、ギリギリ17時を過ぎてしまっても安心、という所はありがたいですね。