#06 ボートレース浜名湖

 

行く

ボートレース浜名湖はその立地と土地柄で、車での来場者が圧倒的に多いのですが旅打ちなどで電車で行く場合を想定して紹介していきます。

最寄りの駅は東海道線の新居町駅ですが、そこまでのルートとしては結構考える必要があります。

まず東京方面からですと新幹線ひかりで浜松まで行くのが最速の移動手段ですが「浜松に停車しないひかりもある」という所は注意して下さい。浜松に停まらない代わりに豊橋には停まる、というようなひかりもあります。

東京~浜松(豊橋)までの最安手段(在来線&18切符除く)はいろいろ調べたのですが、金券ショップで新幹線ひかりの回数券を購入するのが一番良いようです。片道で大体7000円ほど。

2022年より浜松駅からの直行となる無料送迎バスが廃止されたため、ボートレース浜名湖に対しては東海道線で新居町駅まで行く以外の方法はありません。

新居町駅に到着して改札を出ると案内通り、左手に下りていくことになります。駅からボートレース浜名湖の建物が見えていますし一本道なので迷うことはないでしょう。少し離れているので大体5~10分程度かかります。

 

場内設備

ボートレース浜名湖の入り口は3箇所ありまして、駅に近い南側(海側)の入り口の方には外向発売所があるので開門前はこちらから入る人が多いのでは。

そしてボートレース浜名湖の正面口と言って良いのでしょうか、巨大な橋がある西向きの「金持ってんなあ…」というツラ構え!城かよ!となる入り口も必見です。これボートレース場…だよね?

そして北側にも小さい入口があります。こちらは主に車で来た人が奥の駐車場を利用した際に使うゲート、という認識で良いのでしょうか。ひっそりとしています。

南側の入り口を入って右手にある外向発売所です。その目の前にはデイリーヤマザキ(改装後の2018/4/21オープン)が1件あって外向に合わせた営業時間、つまり結構な早朝から営業しています。

以前ここがヤマザキではない売店だった時は150円の素うどんが早朝から食べられたのですが、ヤマザキとなって以降、麺類は10時からの販売となっています。

本場のフロア内はまるで大理石(のような)床、壁、柱!になっていまして、構造は単純ながらひたすらに広大という印象です。

更に広大さを感じる施設もあるのですがそれは後述。1Fはドアや壁などの遮蔽物が無いため、冬はとても寒いので大体の人は2Fの無料スタンドに行ってしまいますね。1Fはその広大なスペースを利用して、地元の特産品を売る屋台がズラーっと並んだりします。

更に1Fからズドーンと吹き抜けになっているホールがあります。

ここにはミニステージがあって表彰式やイベント等がよく行われています。1M寄りの場所にMooviという子供向け遊行施設が出来ましたので家族連れも非常に多くみられます。

ボートレース浜名湖は全体的に内装に統一感があって白基調ですね。

太平洋に面しているためか津波に関する注意書きや避難ルート、海抜表示が地下道にあったりと、いつか来ると言われる南海トラフに向けての取り組みが静岡県ぽさがあります。フリーお茶コーナーもありますが、このコーナーもどことなくオシャレ。

そしてここのマスコットはスワッキーくん。ツバメがモチーフになっているようで、何でツバメ??鰻じゃないの??と思ったので調べてみた所、浜名湖は越冬ツバメの居留地として有名なんだそうです。なるほど。

Wifiについては本場・場外ともに利用可能です。アンケート回答後に利用できる形式。

 

さて、有料席の紹介をしていきましょう。

ボートレース浜名湖の有料席は一時期改装工事に入り「ロイヤルルーム」という名称で2018/02/17にリニューアルオープンしました。入場方法からして特徴があるのでそこからお話をしていきます。

早朝からオープンしている外向発売所の先に本場へのゲートがあるのですが、ゲート前に順番待ち整列用のロープが張ってあり、まずはそこに並びます。9:30になると並んでいる人のために先行してゲートがオープンし、待合スペースに通されて先頭から順番に席に座っていくことになります。

ここで受付開始まで待機します。

有料席の販売開始時間(大体9:45頃)になると「ロイヤル席受付」がオープンし、スタッフの案内で1列づつ案内されていきます。

カウンター上の液晶モニタに表示されている座席表を見ながら有料席券を購入します。好きな席を取るためには先頭に近いほうが当然いいわけですね。しかしながら座席数は相当にありますので、グレードレースの日でもない限りは待機列の最後尾であっても上から2~3列目は余裕で取れそう。

リニューアルから間もないこともあり、すべてがピッカピカですね…新しいだけあって他にも色々ラインナップが豊富でして、その辺は公式のWebサイトを参照していただければと思います。お値段分の価値は十分あります。

で、スタンダードエリア以外に全ての座席が倍の値段がするプレミアムエリアもあるのですが…ゆったりしている以外にあまりメリットが無さそうなのでスタンダードエリアで十分かと。

席の備品についてですが、モニタ等に搭載されているUSBポート(通電していればスマホ充電等に使う)をチェックはしてはみたものの、よく見たらデスクにはコンセントが1個付いてましたし、そもそもモニタのUSBは埋まっていました。コンセントが1個あれば全然OKですね。

そして自販機は1M側・中央・2M側にそれぞれ2台・3台・2台設置されていますのでドリンク待ちの列を作るような事もありません。これはちょっと偉い。

フロア内には売店があるのですが、予想紙もここで買うことができます。「大濱名」がこれまたいい名前ですねえ。この大濱名の穴予想コーナーの名前が「へそ曲」なのも素敵です。

ロイヤルルームと下階を行き来する際にはフロア中央にある再入場口を利用します。

上下エスカレーターがあり、出る時も再入場する際も同じ出入り口を使います。再入場はチケットを見せる方式ですので、出ていく際にはチケットを持っていくのをお忘れなく。

 

おまけ:全ボートレース場の中で最大級の…

本場に入場して競争水面際に出たらずっと右側、1マーク側に歩いて行くとその端っこに「ポートランド」への入り口があります。これがまたRPGの隠しルートのような一本道でして、歩道橋の上を渡って駐車場の中を通って更に橋を渡って…と数分、結構な距離を歩いて辿り着くのがポートランドです。

公園となれば結構な数のボートレース場にもあるのですが、ちょっとボートレース浜名湖の公園はスケールがおかしい。1マーク側からグルっとビジョン裏を通って2マーク側のカド近くまでの巨大な敷地が全て公園になっています。端まで行って帰ってきたら余裕で20分くらいは取られますしその間のレースは間違いなく買い逃すでしょう。ここに行くなら2レース先くらいまで買っておくか、あるいは競争水面を真横から見ながらスマホでネット投票するしかありません。でも眺めは流石に凄いものがありますね。余裕を見て1回は行ってみるのをオススメします。

 

観戦する

ボートレース浜名湖は広大な敷地ではありますが、ポートランドを除いては観戦場所は他の場とそんなに変わりもなく(競技の性格上あるはずもなく)大体どこから見ても面白いのがボートレースですから自分のコダワリで観戦しましょう。

1マーク側のすぐ外には東海道新幹線が走っており、数分に1回は通過していきます。新幹線の中から、例えば名古屋方面に向かう際には右側寄りのE席を取るとよく見えます。帰りは席順が逆になるので同じく左手のE席です。

 

ボートレース浜名湖は競争水面の向こう側がすぐ浜名湖ということもあり、少し高いところからの眺めが(晴れた日は)素晴らしいので、そのために有料席まで上がってみるのは全然アリでしょう。

海が近く風の影響を受けやすい場なので荒れ水面になりやすいのは難点と言えば難点でしょうか。

寒い時、雨の時は屋内スタンドで。座席数も十分ありますしそれなりに快適です。

 

食べる

ボートレース浜名湖のお食事どころとしては「ピットイン」「フラワーレストラン」「シャトーレ」などがあり、その他売店が何か所か。食事事情は悪くないですね。

2Fの売店などでは赤身の寿司パックなども売っていて面白さがあります。また先述の通り、1Fにキッチンカーが多数出ていることもありますのでそちらでの食事も充実しています。

こちらはピットインの山かけマグロ丼。ピットインは丼・ラーメンなどサクっと食べられる系が中心ですね。

本場2Fの南スタンド(1M寄り)に行くとフラワーレストランがあります。

手頃さとか、メニューの多さとか、定食系の豊かさとか、個人的には浜名湖で昼食ならここでいいかなーという感じではあります。とても安定している。

そして有料席フロア専用の食堂「シャトーレ」ですが、浜名湖なので鰻丼があります!

鰻丼と鰻重で800円も値段が違うのですが、おそらくは鰻の量でしょうね。味が変わるわけではないので鰻丼を食べましたが、大体想像通りの味でした。びっくりする感じではないけど観光気分で食べるにはいいかな…という内容。

 

おまけ:素うどんとモスバーガー

この素うどんは「かつて」外向の前のヤマザキが普通の売店だった頃に購入できたものです。なんと150円。スナック感覚!!

寒い時に食べたせいもあるかもですが、値段以上に美味かったですよ。で、現在では10時から販売の讃岐うどんに変わりました。モスバーガーは長らく浜名湖場内のプチ名物でしたが、2021年6月10日に閉店となってしまいました。

 

泊まる

ボートレース浜名湖に泊りがけで行くとしたら宿泊地はおのずと浜松、もしくは豊橋になります。4000~5000円台のビジネスホテルも選べる程度にはありますし、それぞれ大リゾート地…という場所でもないので週末でもそれなりに空室はあるでしょう。

参考リンク: 浜松・浜名湖のビジネスホテル(じゃらん)
参考リンク: 豊橋駅周辺のビジネスホテル(じゃらん)

浜名湖に行くときは土日ばかりなのですが、土曜日にすぐ近くの蒲郡に行き、ナイターなので21時頃終わってすぐ近くの豊橋に宿泊、翌日の朝8時頃に豊橋から東海道線で浜名湖の1Rに間に合うように移動する、という回り方をしています。2日連続浜名湖、という場合でも豊橋・浜松どちらでも大丈夫でしょう。行きたいお店(居酒屋など)のある方、あるいは宿が取れた方、という理由で選んでもよいのでは。

なお豊橋駅周辺に泊まった時の話は蒲郡のページに載せています